読者も仲間も、あんま居ない

かどの かゆた

一人語り

 正直「私と読者と仲間たち」ってお題が出た時、滅茶苦茶困った。

 「私と読者」ならまだ分かる。でも「仲間たち」ってなんぞや?


 いつも私は小説を書いているのでその方向で考えてはいたんだけど、あまり良いネタは思いつかず。「中学生女子が好きな人をモデルに友達と小説を書く話」っていう軽いプロットは出来たけど何かあまり面白くならなさそうだからやめた。


 ということでエッセイを思いつくまま書いてみようとなった訳だ。


 しかし、エッセイで書くにしても「私と読者と仲間たち」ってなんぞや?

 ネット小説は作者で読むタイプの固定読者がつきづらいって話はよく聞くし、私には小説のことを話す仲間なんていない。

 つまり言ってしまえば、語ることがないのだ。


 とはいえ、そこが作者の腕の見せ所。読者や仲間が欲しいという呪詛を語れば良いじゃない!


 思えば、カクヨムで色々と小説を読んでいると、作者間の交流とか、そういうのが見える時がある。あれってどういう風に交流が始まったのだろうか。分からん。

 勿論そういう人たちにはそもそも作者としての実力があって、だからこそ交流が出来るんだろうけれど、それにしても何をすれば交流って始まるのだろう。突然スマ○ラ参戦みたいに招待状が贈られてくるんだろうか。


 たった一人でダラダラ小説を書いている身からすると、やっぱり一緒の目的を持った仲間とか、羨ましいっす。そもそもが孤独な人間なので人肌恋しいのかもしれない。誰かと創作話とかしてみたいよね。


 それに、もっと沢山の人に作品を見てもらいたいなぁ、という気持ちもある。

 そのためにはどうすれば良いのだろう、ということを自分なりに考えたりはしているけれど、成果が出るかは分からない。


 もっとSNSで宣伝をかければ良いのだろうか。

 アカウントは用意したけれど、全然稼働してないんだよなぁ。


 自主企画みたいなのに積極的に参加すれば良いのだろうか。

 参加しても、あんまり効果があった気はしない。何度か嬉しいコメントを貰えたけど。


 そもそも小説についたコメントって返信するべきなのかそのままにするべきなのか、どっちなんだろう。

 私はコメント欄というは作者のものではなく読者のものだと思っているので余程のことが無い限り返信してないんだけど、した方が良かったのかな。人気作でも返信している人としてない人が居るよな。


 こうやって考えてみると、きっと、私のような人って沢山居るんだろうなぁ、と思う。カクヨムに登録した時は大人気作家とは言わずとも数人くらい読者や作者仲間が出来ればいいかなと思っていたのに、何か上手くいってない人。


 それに人って欲望に際限がないから、一回それなりに作品が読まれちゃうと求めてたはずの数人がすごく小さな数に見えたりもする。

 よく考えると「読者も仲間も、あんま居ない」ってタイトル、すげぇ傲慢。


 でも、傲慢なら傲慢なりに満足とは言えなくともそれなりに集まって楽しくやれたら良いのになぁ、と思ったりする。


 多分現実ではそういうこと出来なさそうなので、そういう作品を作れたら良いかもしれない。一人ぼっちの小説家たちが集まってあーだこーだやる日常モノ。良くないですか? 俺が許可するんで是非アイデア盗んで書いちゃってください。


 エッセイのオチがどんなもんか分からんけど、とにかく私が言いたいのは、多分、寂しい人って沢山居るし、そういう人が集まったら良いのな、って話。

 短編二桁くらいは読まれるようにならねぇかなぁ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

読者も仲間も、あんま居ない かどの かゆた @kudamonogayu01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ