ありがとうのきもち

祥之るう子

リア友・家族・フォロワ。仲間の皆様へ

 今回のお題「私と読者と仲間たち」ですが、もうストレートに皆様への感謝の気持ちを伝えるエッセイにしました。

 実は最近、ちょっと精神的に参っていまして。

 で、ちょっと過去を振り返ると、友人やフォロワーの皆様、私の作品を一度でも、一瞬でも読んでくださった読者の皆様に、本当に心からの感謝の気持ちが湧いてきていました。

 そこにちょうどこのお題ですので、もうこれは、カクヨムから頂いたありがたい機会と思い、表明させていただきたいと思います。


 皆様、読んでくださって、るうさんと仲良くしてくれて、ずっと友達でいてくれて、ありがとうございます。


 少し、自分の境遇を話しますと、皆様がコロナ禍でお家生活を強いられるようになった、一年少し前。それより更に半年ほど遡った頃。

 私は、当時小学校一年生の娘が不登校になったことをキッカケに、皆様より少し早くお家生活を始めておりました。


 それまで、毎日数人の来客がある事務所で、パートの事務員として週五フルタイムで働いていたるうさんですが、突然、娘と夫と、ときどき娘の担任の先生と顔を合わせるだけの日々に切り替わりました。


 それまでの職場は、人間関係に恵まれて、更には来客もみんな顔見知りになるくらい、定期的に同じ方が来るという環境で、知り合いやお友達と、毎日たくさん話していたような感じでした。


 突然、世間から、世界から、一気に一人ぼっちになったような状況でした。


 更に娘は当時、毎日朝から晩まで、学校で受けたトラウマに苦しみ、ずうっとお腹が苦しい、気持ち悪い、と繰り返す状態でした。


 そんな私を気遣い、当時の娘が唯一心から笑える場所であった、車で一時間半ほど行った先に住んでいる農家の友人が、定期的に私達母子を遊びに誘ってくれました。


 ところがそこにコロナ禍です。

 県内どころか、市外へ、いや、家から出ることすら忌避される事態になりました。



 こうして並べるとですね、るうさん、さぞ孤独であったろうって感じがしませんか?


 それがそうでもなかったなあと、今思うのです。


 私、思ったほど寂しくなかったんです。

 寂しがる余裕もないくらい、娘とのお勉強は大変でしたが、算数の教え方とか、ツイッターでもたくさんアドバイスいただいたりして、何とか乗り越えました。


 そう。

 私、孤独感を感じないくらい、カクヨムと、SNSと、リア友たちの声がけで、救われていたんです。



 さて、ここで更に遡らせてください。

 実は私、WEB小説を始めた当時、他の誰かとコミュニケーションを取る気がありませんでした。


 一番最初は、小説の賞に応募しようにもワード系のツールがPCに入っていなくて、どうしようかなと思ったら、WEB小説のサイトから応募できると知って、それでやってみようと思ったのです。


 知らない誰かが読んで、感想をくれるなんて、夢にも思ってませんでした(そのくらいインターネットにうとかったんですね~)


 夫に、ツイッターも宣伝用に始めてみたら、と勧められて、渋々始めました。そんな私が、ツイッターを始めて最初に見たのは「#RTした人の小説読みに行く」ってヤツです。


 へえ~こんなのあるんだ~!


 って思って気楽に応募。

 で、みんなの小説を読むよ! っていう心意気のその人が、一体どんな人なのか気になって見に行ったら「こんなにみんなが読んで読んでってくると思わなかった」「読んでって言う人に限って、低レベル」と呟いておられ、私は早速心が折れました。笑


 やっぱり、誰とも関わらずに一人で静かに書いてようかな。


 そう思った私が出会ったのは、多分、これを読んでくれている方はみんな知ってるんじゃないかな?


 我らが成井露丸先生です。


 成井先生が発した、読み合って感想を言い合いたい、という旨のツイートを見まして、お、これならいいのでは? 

 と思ったのです。


 お互いに読むんだったら、イーブンな関係で、一方的に読んで読んでにならないし、お互い成長できる、ウインウインなやつでは? と思いました。


 早速手を挙げて、自作のURLを成井先生にぶん投げて、私は即刻成井先生の小説を拝読しました。


 成井先生の小説は、「瀬をはやみ」でした。


 正直開いて即、失敗した、と思ったんです。

 実は当時の私、恋愛小説が大の苦手分野でした。

 恋愛の、ヤキモキが、こう、恋愛ならではのすれ違いとか、ハラハラが耐えられない性格だったんです。


 でも読み合うと約束したからには……と読み始めて、そしてすぐに考えが変わりました。


 お、おもしろい。


 それに、私にはできない、アニメや実写で映像が脳内で再生されるような風景描写に、すっかり私は夢中になりました。

 それも、まあ、皆さん、脳内で映像再生されるのって、ぶっちゃけ「物語」が好きで自分で書くような人なら、誰だって普通にあることでしょって思うでしょう。


 でもね、その映像が違ったんです。

 すっごいキラキラしてたんです。

 この人の、こういうアニメみたいなっていう実例があるんですけど、そういう既出の作品に例えて褒めるのは失礼にあたる、というWEB小説の作法をどっかで読んでしまい、あ。こういう言い方は失礼なのかな、と思い、当時は成井先生にはお伝えできませんでした。


(ここでこっそり言いますと、あれです。あの、「君の◯は」とか「◯気の子」とかの監督さんのアニメの背景の色使いと光の具合でるうさんの脳内に再生されてました)


 ファンタジー小説とミステリー小説にしか興味のなかったるうさんが、食わず嫌いを一つ、克服した瞬間でした。


 そして成井先生がカクヨムに進出し、カクヨムの良さをツイートしてくれたことで、るうさんはカクヨムに進出。


 最初のサイトでは、現在ツイッター上で未だに交流のある方でいくと、四名の仲間ができましたが、カクヨムに来て、仲間の人数が爆上がりしました。


 まずは成井先生が「おもしろい」とツイートなさった作品を見に行って、そこで、今、活動していないのでお名前出せませんが、我らが組長に出会いました。

 組長の呼びかけで、チームに入れていただき、成井先生と私を含む六人のチームでリレー小説を書かせていただきました。


 そこでのあの方やこの方との出会いで、異世界恋愛小説、ピュアラブ系、SF、児童小説、日常ほのぼの系……とまたしても面白く読めるジャンルが増えました。


 で、そこから始まり(皆様の名前を列挙したいくらいなんですけど、許可取ってないのでやめておきます)あの人この人、たくさん仲間が増えました。


 読んでくれて、こちらもその方の作品を読みに行ったら、すごい、面白い!

 カクヨムを始めてからは、本当にこの連続でした。


 そうして過ごしてたら、ずっと寂しくなかったんですね。


 娘が不登校になったとき、私がもしツイッターをしていなかったら。小説を書いていなかったら。

 そう思うと、ゾッとします。


 本当に、死んでたかも知れない。


 姉が支えてくれなかったら、一家心中してると思うんですけど、小説書いてなかったら、一人で死んでたかもしれない。


 そのくらい、私はカクヨムでの出会いに支えられました。



 最近、ちょっと落ち込んでいたのは、そのカクヨムを始めてからの出会いに、数件、終わりがきてしまったことです。

 あ! 一件に関しては、私は終わったと思っていませんが。待っています、ずっと。

(組長! 組長はずっと、永久に、るうさんの創作仲間ですからね。ずっと、ずっと、組長へのありがとうと大好きは、消えませんからね)


 ネットで仲間ができる、すごい素敵な時代だなって思います。

 切れてしまうときは、一瞬であろうとも。



 今、これを読んでくださっているるうさんの仲間の皆様(絡んだことなくても、読者さんももう仲間です。仲間です!)、もう一度言いますね。

 本当にありがとうございます!

 これからも、よろしくお願いいたします!



 読んでくださって、ありがとうございました。



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