今回ようやく念願のカクヨムコン参加がかないました。
ひとまずは参加することに意義があるとこから始めていこうかな。笑
実は今作は、夏休み明けから不登校となった小学一年生の娘と、
その同級生たちへの思いを詰め込んだ作品になっています。
娘は、原因不明の腹痛、めまい、頭痛を訴えるようになり、
どんどん学校に行けなくなりました。
言わずもがな、セーラは娘がモデルです。もっとやんちゃですけどね。
フランは、隣のクラスの少年がモデルです。
彼は、娘の名前も知らないでしょうが、私は娘と一緒に登校していた間ずっと気にかけていました。
あの子も娘のようになるのではないかと、心配でした。
走る、教室から抜け出す、先生に反発する、困らせる、そして団体で行動しなくてはいけないときになると、廊下にしゃがみこんで泣いているわけです。
彼も、きっと、学校がつらい。けど、きっと一生懸命ひとりで通って
いるのです。
遅刻ぎりぎりの時間に、道端で立ち止まって泣く娘を、横目で見て、彼は一人で登校していく。
娘が最後に登校した日の朝、名前を呼んでおはよう!と言うと、彼はおはようと返してくれました。
その一時間後、私は泣きながら娘を連れて帰りました。
あんな怖いところに、行こうなんて言ってごめんと、娘に謝りました。
それ以降、今も不登校です。
不登校は、絶対、物語みたいに簡単に解決したりしない。
学校なんか行かなくてもいい。
それでもいいんだよっていう、まあ、ありがちなメッセージを物語にしてみました。
一応今作、誰一人として、セーラに「外に行った方がいいよ」とは言いません。
「教室で授業受けた方がいいよ」とも言いません。
フランなんてね。逆行しますからね。笑
道はひとそれぞれ。若い方はそこを感じて頂けると嬉しいです。
大人が、クラスメイトたちが「悪い子」「困った子」とレッテルを貼った少年にも、葛藤があるんだということ。
大人の方は、これを読んで、フランに感情移入していただけたら嬉しいです。
読んでいただいた方はありがとうございました。
これから読むという方は、是非、よろしくお願いいたします!
長々失礼いたしました。