第2話
初めての家出に試みた。
なにで喧嘩したなんて覚えてない。
ただ、自分は弱くない!
ってところを見せたかったのかもしれない。
脳裏に帰った後どんなに怒られるか不安がよぎったがその不安を振り払うように家を飛び出し友人の家に私は足早に歩いた。
すごくドキドキしてただの田舎道なのに冒険でもしている気分だった。
不安を振り払うように一歩一歩が早くなりいつしか駆け足で向かっていた。
でもその冒険も私の記憶の中での初めての反抗心もすぐに打ち砕かれた。
走っている横に車が止まった。
父だとすぐにわかった。
私は車に乗らない!と頑なに拒否した。
私はとにかく訴えていたけど聞く耳を持たなかった。
そこに父はただ頭ごなしに
"おまえが友達の家に行ったら殴り込むぞ!!"
と怒鳴られた。
私の試みは虚しく終わった。
私は黙って車に乗るしかなかった。
初めて力の差を見せつけられた気分だった。
UNKNOWN 1 にゃちる @avrillavigne1217
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