ラノベへの恩返し

「物語、小説、ラノベに救われたから」--作家になりました。編集者になりました。校正者になりました。

インタビュー記事などを読むと、そこそこの割合で出てくる言葉ではあります。
ただ、その多くは内容が具体的に語られることはなく、せいぜい「孤独な子供時代の唯一の友だった」だとか、「この本に巡り合って立ち直れた」など、一言で済まされてしまうのが普通です。

ですがこの一篇は違います。
ストレートに、端的ではあるものの生々しく、過不足ない長さで、しかも希望の持てる形でその、「愛情深い動機を持つにいたった経緯」が語られています。

私を含めて、ここに集う多くの方が、それぞれのジャンルの物語を「書く理由」をお持ちだと思います。
けれども私にはとてもこの作品のように、虚飾なく率直に、それを言葉で語ることはできません。

それが書かれている。そしてそれを読むことが出来る。

その点だけでも、こうしてお勧めする価値は十二分にあると感じ、筆をとりました。

ぜひ皆さんもご一読を。

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