最後の記録
ohne Warum|
第1話
自殺に向かえば必ず巻き込んでしまう、ということ
例えば彼は喜んでいる
自分が遠くから笑っていられるから
僕にとっては夢じゃない
人は事実を見つめられない
僕は死体を見て悲しまなかった
他の動物を死なせているからだ
殺す場合もある
蛾の標本をつくる
ネズミを冷凍しようともした
無意味な殺戮だ
だから悲しむことができない
庭に雌猫を埋めた
一つの答えの提示だ
彼らへの
母親は息子を殺す
それだけで成り立つ世界だ
父親が娘を死なせる
それだけの文化だ
この世にはどこにも人間がいない
何故ならそれは象徴だから
「人間」とは僕らの抱いた誇大妄想に過ぎない
人権など無かった
殺し続けるだけの家庭建築でしかない
『千と千尋』の見方が変わるはず
それくらいは利用できるから
何かの際に
僕は争えない
誰であれその人の現実だから
テレフォンカードは病院で生き殺すための外在
連絡を遮断する
虐待されて終わるだけ
自分で終わりにする
この後に薬を頂けたらいいのだけれど
最後の記録 ohne Warum| @mir_ewig
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