真顔のボヤッキーは嫌ですか?

ぺんぺん草のすけ

第1話 真顔のボヤッキーは嫌ですか?

『KAC2021 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021~』が開催された。

 なになに、お題発表から一週間で、読者の獲得数が多い上位1~5作品が読者賞で、お題発表から一週間で、最も多くの★数を獲得した上位1~5作品がレビュー賞だって。


 むりじゃん!

 絶対無理じゃん!

 俺なんか、参加したところで、可能性0ですわ!


 え! この入り方、どこかで見た?

 それは気のせいでしょう!

 だって、「審査の関係上、次のエピソードにつながっていても続きは審査対象にしません」なので、前回のお話しとは全く関係ございません!


 今回のお題は「スマホ」だそうだ。


 うーん、簡単なようで難しい。

 スマホの出来事を単純に書くのでは、このボヤッキー様のプライドが許さない。

 これをいかにして煮て焼いて、真っ黒黒に焦がしてやろうか。


 というか、数少ない読者の皆様はお気づきだろうか。

 このボヤッキーの超短編作品にテーマがあることに。

 そう、「リーワードの有効期限の撤廃を訴える(だけ)!」なのである。

 カクヨムと言う巨大な体制に対して、一発、モノ申す!


 えっ⁉ ふざけているのかと思った。

 そんなことはございません。

 これでもいたって、まじめに取り組んでおるのでございますよ、私。


 過去、いくつもの激動の時代、多くの文筆家が、己が持つペンの力で世界に訴えた。

 大きな力の前に、及ばずほろんだ者。

 世論を動かし大きなうねりを作った者。

 さまざまである。


 しかし、昨今のテレビに出演しているコメンテーターやスマホで飛び交う批評なるものは、少々、面白みに欠けている。

 誰かを批判するのは簡単だ。

 自分の事を棚に置き、相手のことを責めればいい。

 体制批判などは、もっと簡単である。

 自分には全く関係ないふりをして、ただただ騒ぐだけなのだ。


 その点、風刺はしゃれている。

 コメディという笑いの中に、体制批判と言う鋭い針を忍ばせている。

 分かる人にはわかる。

 分からない人にはわからない。

 ただ単に、そのコメディを面白がってもいいのである。

 だが、言葉で批判するのであれば、これぐらいのしゃれっ気をもってほしいものだ。


 しかし、この言葉というものは、ナイフよりもおそろしい。

 言葉一つで、簡単に人の心を傷つけて、最悪、その命を奪うことだってできるのである。

 そして、それは、一つの命とは限らない。

 そう、言葉によって加熱する勢いは、時に戦争へと突き進む。

 戦争は多くの命をあっという間に奪ってしまう。


 たかが言葉、されど言葉である。


 今は、スマホの時代だ。

 情報は、瞬く間に拡散していく。

 発信した瞬間に、すでに地球の裏側にまで届いているのである。

 まさに脅威。


 ボヤッキーのぼやき一つで、核戦争すら起きかねないのである。

 それは大げさか……


 日本人は、どの世界の人々よりも言葉を愛していると思っている。

 ひらがな、漢字、カタカナ。

 一つの言語で、これだけの文字が使われている。

 そして、その表現方法は多種多様。

 古来より、日本人は言葉を愛してきたと自負している。

 落語など、しゃれっ気と表現の合わせ技。

 古典落語も、落語家の方により今風にアレンジされて、さらに磨きがかかっている。

 言葉一つで、人を笑わせる。

 言葉一つで、人をよろこばせる。

 本来、言葉とは、こうありたい。


 と言うことで、俺の寿限無をスマホに乗せて、飛んでけ世界の果てにまで!


 寿限無じゅげむ寿限無じゅげむ 五劫ごこうのすりきれ 海砂利かいじゃり水魚すいぎょ水行末すいぎょうまつ 雲来末うんらいまつ 風来末ふうらいまつ るところに むところ やぶらこうじの ぶらこうじ パイポ パイポ パイポの シューリンガン シューリンガンの グーリンダイ グーリンダイの ポンポコピーのポンポコナの 長久命ちょうきゅうめい長助ちょうすけ

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