第4話 コント・イッシーくん

「どもー、ゆっかとゆりえでーす」




「なんかおいしそうな名前」と、友里絵。




「それはユッケ」と、由香。






ははは、と、おじさま方。








「なんでゆっかなん?」と、由香。






「ごろがなー、やっぱリズムも大事な。ごーしちごー、とか言うやろ」と、友里絵。






「ごーしちごーって、なに?」と、由香。




「なんだっけ?」と、友里絵。








くすくす、と、おじさま方。








「わからんでやってたんかい!」と、由香。






「まーまー。ほんで、あたしらはバスガイドでーす。」と、友里絵。






「相模から来ましたー。」と、由香。






「どすこーい」と、四股踏む友里絵。






かわいい女の子がやると、なんかユーモラス。






「なんで四股なん?」と、由香。






「相撲ってな?」と、友里絵。






「あんたアホやなー。さすがは中卒や。ま、似とるけどな。相模と相撲」と、由香。






「ええやんか、似たようなもんや。近所にあるやん


大相撲高校」と、友里絵。






「せやったっけ?、どこ?」と、由香。






「ほれ、東海大相撲高校って、看板立ってたな。バスの」と、友里絵。






「あれは看板やのうて、バス停やがな。ほんまになー。」由香。






「バスの誘導もガイドの仕事ですー。」と、友里絵。笛吹くまね。


これは本職。






「バック、おーらい、おーらーい。」と、由香。片手上げて下がる。




「バックでおーらーい、おーらーい。」と、お尻を突き出す友里絵。






オジサマ方、笑う。






「なにやってんねん」と、由香。お尻を叩くふり。






「ああ、もっともっとー。」と、友里絵。






「それ、ヤバイで、TV出られんぞー。」と、由香。






「ほんで、あたしらはきょう、池田湖に行って来ましたー。」と、友里絵。




「はいはい」と、由香。






「でっかい池みたいだねー。」と、友里絵。






「そうそう。あれ最初に見たお坊さんがな」と、由香。




「ほうほう」と、友里絵。




「池だこりゃ。


池だ湖りゃ。


池田湖りゃ。 ・・・・・で、池田湖になったんだと」と、由香。






おじさま、ややうけ。








「ほんまかいな」と、友里絵。「あたしは、イッシーちゃんを探しにいったんでーす。」






由香「ほうほう」






「イッシーちゃーん、出ておいでー。」友里絵は、呼ぶポーズ。






オジサマ方、笑顔。








「そんなんで出てくるかいな」と由香。








友里絵、四つんばいになって地面を掘るまね。




「なにやってんねん」と、由香。






「なんかでないかなー」と、友里絵。








「砂金でも出るんかいな」と、由香。






友里絵「わからんなー。あ!なんか出た!」






「もう出たかー!」と、由香。






「出さないでー!」と、友里絵。






おじさま方、爆笑。


かわいい女の子がすると、おかしい。






「なにイッテンネン、アホ」と、友里絵の頭をどつく由香。








「あ、出た」と、友里絵。「これ、骨ちゃうかー。」








由香「えー、骨?」






友里絵「ほんでもって、人がわいわい、集まってきてねー。」






由香「ほうほう?」






「TVも来ちゃって。


『えー。こちらが、骨を発見された


美人バスガイドさんでーす。」と、友里絵。






「誰が美人やねん、あんた、イヌの生まれ変わりやろ」と、由香、張り扇チョップ。(^^)。








一同、ウケ。












「めちゃくちゃ鼻がいいんですよー。友里絵は」と、由香。






「ふふーん」と、ご自慢ポーズ。胸張って、友里絵。






「自慢するほどのもんかい、薄い胸張って」と、由香。




「さっきもな、3階から『ふんふん、今夜のおかずはチーズだな』って。こいつはほんまに


しょーもないやっちゃ」






おじさま方、笑う。


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