25 杯目 エピローグ
結局私は、コシのある人間になれたのだろうか。
今回の件では、マナー講師ばかりでなく、名も知れぬ大衆に私は踏みつけられた。その屈辱的経験を私は生涯忘れないであろうし、そこから得るものもあるだろう。その意味では、
けれど……それと同時に、
自ら考えた此度の運動でさえも、私に予定された工程の一つに過ぎないように思われ始めた。私という人間は、何者かにこねられ、寝かされ、決められた工程を進むだけの生地なのかもしれない。そんな考えに、私は至った。
うどんうんどう~学生運動編~ べてぃ @he_tasu_dakuten
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