ツイッターの宣伝が私のツイと並んでたので、ついお邪魔してしまいました……ついだけに(でた!オヤジギャグ)
結論。とってもよかったです!
ショウの、自分以外はモブ。笑っちゃったけど、そう思えることで自分の心が楽になるような気がしました。たまに自分が蚊帳の外に思うときがあるんですが、そういう時は「モブモブ」と唱えるようにしようと思います。
補聴器を外す描写で耳の聞こえない彼女の輪郭が浮かび上がるし、ショウを迎えに来たのが女性と言うことで彼女の恋愛事情がわかるし、こういう情報をサラッと潜り込ませてるのが凄い。わたし書きすぎるところがあるから、この書き方勉強になります!
不覚にも?ショウの「いっちょまえに女の匂いがする」って言葉にドキッとしました。ショウが来なくなった理由は書かれていなかったけど、それがまた気になりすぎて物語が心に深く突き刺さる。
股間を蹴られたおじさんだけしか男出て来なかったけど、ほろ苦い恋愛も絡んだお話でとっても心に残りました。
作者からの返信
月音さん
ありがとうございます!
Twitterで宣伝したかいがありました。
人生の主人公は自分だと分かっていてもそう思えないときもあると思うんですよね。
そんなときは、周りがモブなんだと思うことで少し心が軽くなればいいなと思います。
描写については、逆に僕はあっさりしすぎる時があるんですけど、それでも伝わったのなら嬉しいですね。
「いっちょまえに女の匂いがする」ってセリフも、男が言うとキザすぎるというかキモいというか。
でもショウが言うとどこか許されるんじゃないかと思って書きました。
ショウがいなくなった理由も僕自身考えてないのですが、人の縁ってそんなものかなとも思います。
読んで頂きありがとうございました!
レビューを見て来ました。
短い文章で浮かび上がる光景と匂い。お見事でした。
また、舞台の選び方も素晴らしいといいますか。主人公の感じる閉塞感と、唯一逃げ込める安全地帯とをうまいこと合わせたように感じました。
短いながらひどく印象的な作品でした。
うわぁ!なんじゃこりゃ!
最初から最後まで好きな表現ばかりで、内容に似つかずテンションが上がってしまいました笑
こんなに広い世界の中で、ショウさんとの世界は狭いトンネルの中だけという設定が特に好きです。ショウさんが「お母ちゃんのお腹の中にいるみたい」と言っていましたが、まさに主人公にとってその狭い世界が安心する場所だったんだろうなと思います。
あと匂いの描写が好きです。甘ったるい香水とか、トンネルの中の匂いとか、父親とは違うタバコの匂いとか…的確な所で描写を使われているのがすごく好きです。
作者からの返信
わぁーい!
ありがとうございます!
この作品はまずタバコがありきで、それを活かせる設定を考えて作ったものになります。
なので香りの描写や、煙を充満させるためのシチュエーションを考えた時に公園のトンネルが思い浮かんだんですよね。
なのでその両方を褒めてもらえるとすごく嬉しいです!
レビューまで頂きありがとうございました!
他の方の返信で書いていた情報を出さないって言葉、そこが作者様の良いところであると思いますね。 今の小説ってなんていうか説明で溢れてしまっている作品多いと思うんです、書き手はその世界観と言葉だけであとは読みての感性に任せるってやり方が少なくなっていると思います。
だからこそ作者様のお話は感じ方がいっぱいあって、ホント素敵な世界観なのだと思います。
そして言葉選びがとても美しいとも思います。
煙草の箱を食べるような仕草と、補聴器が世界を隔てるものって表現もとてもいいものでした(*´ω`*)
作者からの返信
うわー、短編まで読んで頂いてありがとうございます。
挙げて頂いた表現は僕も好きなところなのでとても嬉しいです。
読み手に想像を委ねるのが、小説が出来るいいところだと思っているので、合う合わないはあると思いますが、そういう作品が僕は好きですね。
不思議な味わいの作品でした。
読んでいるうちに雨粒で服が濡れてくるような、そしてタバコの煙で息苦しくなるような臨場感がありました。
情報が多いのにそれぞれの繋がりがなく断片的なので、そこを補おうとしてあれこれ想像が膨らみます。ひとつひとつのモチーフが示唆的なようで、そうでないようで。
読んだ人の数だけ、その人なりの物語が心の中でできあがっているかもしれませんね。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
ちゃんと情報を出さないのが僕の悪い癖で。笑
ただ、読者が「なんとなくこうなんだろうな」って考えるのも小説のいいところだと思っていて。
「わたし」がいじめられていた理由も、難聴のせいなのか、はたまた別の理由があるのか。
ショウはどういう人間なのか。
そういったものが、物語全体を通してぼんやりと伝わったうえで、読者の方が勝手に想像してもらえたら嬉しいなと。
今回は確かに情報が多いような気もしますね。
「滑り台」「トンネル」「補聴器」「タバコ」などなど。
何かの象徴かも知れないし、そうじゃないかも知れない。
正直、自分でも良く分かんないのです。
良く分かんないから、読者にゆだねます。
「どう感じましたか?」と。
編集済
これはまた……思春期の危うさと、人に頼ることのできない微妙な年齢の女の子の心理をうまく描いていて驚きました。
徐々に知り合っていくジョウとの接点は、広い世界の中でも狭いゾウの滑り台のトンネルの中だけ。
このアンバランスさがまた不思議な雰囲気を出していて、上手いですね……
これだけでも何かを求めているのに、手も足も出せない彼女が見える気がします。
そして知る大人の関係の一部のみ。
ここに優しさを感じてしまいます。
きっとこの経験は彼女の何かを支えただろうと思います。
作者からの返信
あまみさん
コメントありがとうございます!
思春期の頃に出会う大人ってすごく大人で。
不安定な時期に、どんな大人と出会うかによって結構人生に影響しますよね。
ただ、なんだろう、僕自身なにを伝えたい作品かは良く分からなくて、
滑り台の下の狭い空間の交流って面白いかなと思って書いた作品です。
それでも何かを受け取ってもらえたなら嬉しいです。
ありがとうございました!
>わたしと世界を繋ぐもの、そしてわたしと世界を隔てるもの。
と言う表現が素晴らしいと思いました。
ショウさんはキスしたあの日に、彼女を裏切ってしまったような気になってしまったのかなあとか、見えない場所へと思考がいざなわれました。
滑り台の下のトンネルという場所しかシーンとしてはないのに、学校生活やその前後の人生などに思いを馳せられる。想像力をフルに呼び覚ましてくれる、まさに小説だと思いました。
ありがとうございました。
作者からの返信
詩一さん
コメント&レビューありがとうございます!
この小説は「にしな」さんという歌手の「ヘビースモーク」という曲があまりにも良すぎたので、そこからインスピレーションを受けて書いた作品なのです。
タバコにまつわる切ない恋心を書こうと思ったらこういう話になりました。
主人公の心情にフォーカスを当てたかったので、余計な情報は入れないように意識したのですが、それが良いように作用していたのであれば嬉しいです。