不吉なシンボルとしてよく扱われる表題の生物。そうでなくても、あの大きさはやはり恐怖を感じる。そう、そこで視点がずらされる。あたかもそれが当然のように受け取ってしまって、だからこそ後半でしっかりと「怖い」と、この物語は「ホラー」だと思い知らされる。昨日の自分と今朝の自分が同じ人間だと思っている貴方に、是非読んでほしい作品です。