神様、人に教えます!!
九太郎
神様、人に教えます!!
「私は少し出かけてくるぞ」
「…今日も行かれるのですか?」
私は幾多の世界の管理するもの…いわゆる神と言う存在だ。
「かわいい子供たちや世界の様子を見にいかねばならない」
「神自らいかなくても…部下である天使や私たち女神にお任せしていただければ」
私は管理先の世界に影響を出さないように人間の体を用意する、前から使っていた体だ
「では私が返ってくるまで後の事は頼んだぞ」
「はぁ…わかっていましたけどね…聞き入れてくれないことは」
「信頼しているぞ、任せた」
「そういわれると教え子としてはやる気になりますね、わかりました…いってらっしゃいませ」
女神に見送られて、私は人間の体に意識を移して、管理している世界へと降り立つ。
______________
私は目を覚ますと、協会で目を覚ます、そこは私が祀られている場所だった
教会を去ってあたりを探索する、街で人の生活を観察しながら、見渡していると一人の少女が店の人に言いあいをしてるのを見かける。
「そんな…リバの実はどうしてもないんですか?」
「う~ん、今日は仕入れが事故で手に入らなかったから、今ここにはないんだ…ごめんね」
「そんな…みんなの好きな果物なのに…どうにかならないですか?」
どうやら、バリの実が手に入らなくて困っているが…心当たりのある私は
「ふむ、その実ならこの近くにもあるのではないか?」
「えっ!?」
「ん? ああその通りなんだが…だけどダンナあそこには危険なモンスターが…」
「問題はない、私はやわな鍛え方をしていないから大丈夫だ…君はどうする?」
私は確認のために彼女に聞く。
「その…私もついて行っていいですか?」
「なっ、何を言っている!?」
「ふむ…なぜだ?」
「自分で何とかできるようにしたいんです、私も少しなら戦えるから…お願いします、私もいっしょに連れて行ってもらえませんか?」
彼女にも事情はあって、私としても相手が成長したいと願っている以上協力したい気持ちはある。私は了承して彼女を近くの森へと連れてゆく、彼女は孤児院の出身でリバの実を求めたのはほかの子供と育ってくれているおばあさんのために探しに来ていたようだ。道の途中でモンスターに出会うも私のこぶしで対応する
「大丈夫か」
「すごい…一人でこの数を…」
そのまま進んでゆくとリバのみが鳴っている木を見つける。
「この木だ…この葉っぱと匂いが特徴になっている」
「なるほど…」
実を収穫後、帰りの道中では彼女に木の特徴や戦い方、冒険の知識を教えてゆく。そして、街に帰ってきた頃に…
「大変だ!!」
「おじさん? どうかしたんですか」
「孤児院にあの貴族たちの連中たちが向かっていた!!」
「え!!」
彼女は急いで走ってゆく、私は彼女を追うために追ってゆく、おってゆくと先ほどの彼女と老婆、その体面に大勢の男性が並んでいた。
「やめてください!!」
「そっちこそ無駄の抵抗はやめて出てけよう、こっちにはあの人の後ろ盾があるんだぞ」
「そんな…横暴じゃあないですか!!」
「ごちゃごちゃとうるさいな…引っ込んでろ!!」
「……!!」
彼女が殴られる瞬間に相手のこぶしを受け止める
「な、なんだお前は!?」
「理由を説明しないで一方的に攻める…公平ではないな」
「なんだ!! やる気か!!」
「子供たちの喧嘩に割って入る気はない」
「なめやがって…おい! こいつからやっちまうぞ!」
相手たちは襲い掛かるがわたしは返り討ちにする。
「…と思っているが話し合いをしないなら話は別だ」
「す、すいません…ありがとうございます!」
「大丈夫だ…孤児院に他に大人はいないのか?」
「いません…おばあちゃんのみで…子供守ってくれる大人がいなくて…だからお願いが…ここで…先生をやってくれませんか?」
「ふむ…かまわない」
「無理を言っているのは承知で……いいんですか!? ありがとうございます!!」
彼女は飛び上がるように喜ぶ…そして老婆が私にこっそりと話しかける。
「ありがとうございます……それとおひさしぶりです」
「ああ…元気だったか?」
「あなたの教え子として恥じないようにしております…そしてこの孤児院の事ありがとうございます」
「ああ…何大したことはしていない」
後で襲った貴族も調べ、場合によっては天誅を下さねばならない…後でこの世界にいるほかの教え子にも聞かねばならないな…
「あの子たちもあなたに教えてもらえることは幸せです」
「だとよいな…私は教えることは好きだからな…」
子供たちが幸せになれるよう…私が導いてゆこう…そう思い、私は笑っている彼女を見つめる。
神様、人に教えます!! 九太郎 @Ninetarou
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