こんにちは、御作を読みました。
元就さんにとって、雪ちゃんにとって最も苦しく、最も輝いていた青春時代だったんだなあとしみじみ感じました。
かくして覇王になり損ねた男を討った少年は成長し、比翼の翼と連理の枝を失い、修羅道を駆けてゆく。
熱血漢の側面があった元就くんと、雪ちゃんがたいへん愛らしく、虚無感のような痛みを感じました。
いくつか別の作品挟んでから厳島合戦を読もうと思います。面白かったです。
作者からの返信
国主たる大内義興の不在時に、叛乱を起こした有力な将軍・武田元繁を討つ。ヒロインと共に。
ここまでで終わるのなら、ヒロイックファンタジーみたいだよな、というのがこの話を書く時に感じたことでした。
しかも主役の元就は二十歳だから、何となくもう「青春!」て感じだし^^;
でも実際の元就は、ここからがむしろ人生の本番、まさに「もうちょっとだけつづくんじゃよ」状態です(笑)
このあとも、変わらず絶対不利な状況を戦いつづけ、それでも生き延びて、そのクライマックスが四十年後の厳島合戦だしなぁ……(遠い目
まあでも、この有田中井手に限定すれば、戦国ファンタジー的な物語ができるな、と思って書きました。
「その後」を知る方は、それなりの感慨を抱けると思いまして……虚無感とは、確かに言い得て妙ですね^^;
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
編集済
拝読させていただきました。
とても美しい形で物語を締められたという印象です。
特に厳島の情景を表現する、場と色を単文で区切り描かれた一連の文章は、まるで詩のように鮮やかで、美しいと感じ入りました。
そして、雪ちゃんと共に歩む第一歩から、雪の方が行ってしまわれた後の次世代の頼もしい子ら達まで描いていただき、ここまで彼女を応援してきた読者として感動を感じました。
本当にお疲れ様&完結おめでとうございます。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
厳島は修学旅行で行ったことがあるので、当時を思い出しながら書いておりました^^;
お褒めの言葉、ありがとうございます。
で、元就と来れば厳島の戦い。
この時、雪ちゃんはいませんが、彼女の残した三兄弟が元就を支えます。
そういう、受け継がれていく思いみたいなのを描ければなぁ、と思って書きました。
ちなみにこの時の元就、また数倍の兵力の敵を相手に戦っています^^;
この人の人生、こんな戦いばっかりなんだよなぁ……しかもそのほとんどの戦いに勝ってしまうという……(笑)
きっと、雪ちゃんが支えてくれたから戦えたのでしょうけど^^;
おかげさまで完結しました。
何とか書き切りました。
メインヒロイン活躍という話を書いたのが、これが初めてなんで、感慨のひとしおです^^;
拙作の長編……いや何かホント長いのしか無くて、オッサン祭りか謀略祭りしか無いような気が(笑)
お気が向きましたら、どうぞとしか言えませぬ^^;
それでは、長きにわたりご愛読いただき、ありがとうございました!
多治比元就から、毛利元就へ、熾烈な戦い、友情、そして妙弓こと雪ちゃんとの出会いと、切なくも幸せな時間を想像し、また続く次代が見えたエピローグ……。最初から最後まで、読んでいる間中が、この素晴らしいお話に出会えた幸せな時間でした。モニター越しに、思わず拍手してしまいました。書いていただいて本当にありがとうございました!
作者からの返信
素敵なコメント付きレビュー、ありがとうございました!
歴史・時代・伝奇ジャンルにつきものの「あまり知らないんだけど」の人にどう読ませるか、というところに気をつけて書いていたので、こういうコメントをいただけると、とっても嬉しいです!
毛利元就って、織田信長や豊臣秀吉に比べると、「?」な人なので、その辺に苦労がありました^^;
でも、逆に言うと「好きに書ける」ところがありまして、なるべく読む方にとって楽しめるように、元就の軌跡をカスタムして描かせてもらいました。
(史実通りにこの戦いを描いたら、たぶん緒戦からフツーに撃退して、決戦時もフツーに敵将を討ち取って終わっちゃうので^^;)
なかでも雪ちゃんに関しては、他の戦国武将ものだと(たぶん)できない、恋愛要素を詰め込ませていただきました。
そのあたりが「受けた」みたいで何よりです^^;
幸せと言っていただけて、拍手をいただけて、とても嬉しかったです。
こちらこそ、本当にありがとうございました!
力作、堪能させて頂きました。
色々とチャチャも入れましたが、歴史エンターテイメントとして、虚構も蘊蓄もバランスよくちりばめられた見事な構成でした。
また、他作品も楽しませて頂きたいと考えております。
作者からの返信
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
茶々というか、新しい視点でのコメント、新鮮でございました。
歴史エンターテイメントとのお言葉、まことにありがたいことでございます。
前に書いた作品も、そういうのを心がけたのにも関わらず、玄人好みの作品という評価をいただき、これは喜ぶべきなのかと思いつつ、反省を込めて本作を書きましたので^^;
あとは、私の持てる限りの、この時代の面白そうなことをたたき込んで書いてみました(笑)
お楽しみいただけたようで、何よりです。
他の拙作、お気が向きましたら、ご賞味いただければ幸いです。
それでは、改めまして、ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
そうでしたか……四十年の刻を経て陶討伐でしたか。
とても感慨深い作品です。今まで知っていた元就のイメージが深まりました。これも妙玖どののおかげです。これほどに強く印象付けられた歴史の女性は初めてです。古今東西、女性が若干のリードを保っていた方が円満でありますな☆
三人の息子たちが登場したシーンに震えました!
作者からの返信
毛利元就、実に初陣から四十年、「厳島の戦い」という戦乱の人生の最高潮がやってきます。
この間にも「吉田郡山城の戦い」を始めとする、寡兵を以て多数と戦う合戦をいくつか経ております。
なかなか、人生ハードモードです。しかし、そんな中をのし上がった結果での、陶晴賢との中国争覇戦ですから、やはり元就は端倪すべからざる男だったのでしょう。
私も書いていて、元就という男――戦国武将の魅力を再発見というか、掘り下げることができたかなと思います。
そう、最初は、そろそろ女の子も描いてみるか、と、奥さんがそれなりに名のある武将を物色していたら、白羽の矢が立ったのですが(むろん、それなりの合戦を描きたいという希望もありましたが)、そうすると妙玖さんが動くこと動くこと(笑)
今さら信じてもらえないかもしれませんが、もうちょっと深窓の令嬢みたいな雰囲気が初期プロットだったんですけどね^^;
でも、おかげさまで、読んで下さる方が、彼女に好感を抱いてくれたようで、作者冥利には尽きるわけですが(笑)
元就と言えば三本の矢ということで、やはり三人の息子はちょっとでも出したいなぁと思っておりました。
それで、ラストシーンをそういえばどうするかなと(あまり考えずに書いているので)思案していたところに、「せや! 厳島でやればええんや!」と、時を越えて「厳島の戦い」を、ほんのちょっぴり書きました☆
妙玖はいないけど、彼女が遺した息子たちが……という感じにできて、作者としても満足させていただきました^^;
ありがとうございました。
歴史小説は苦手(T . T)
などと、小生意気な事を申しておりましたが…
ゴメンなさい。
四谷軒さんの小説に出会えて
歴史小説の奥深さと人間模様の面白さに
これまでの概念が180度覆されました。
巧みな心理描写、臨場感溢れる合戦シーン
遊び心溢れる筆運び。
多彩な美しい表現力にも
本当に酔わされました。
また、
たくさんの方々のコメントを読むのも
物語を深く知る上で
とても参考になりました。
四谷軒さんの優しくユーモラスを交えた
返しも楽しませて頂きました😊
毎日読むのが楽しみで
大切に、大切に読み進めてきました。
元就や雪ちゃんとも
これでお別れかと思うと
寂しい😔
嗚呼
自分は守ろうとしていたのではない。
守られたかったのかもしれない。
元就の言葉が深く心に沁みて
涙があふれました。
とても美しい物語でした。
さて、次はどれから読もうかしら?
追伸
私の小説にコメントを
ありがとうございました。
花倉の乱はGoogle先生で庵原球場について
色々と調べていた際に
偶然見つけた記事でした(^◇^;)
無理やり野球とくっつけて
なぞらえて書いてしまいました。
歴史小説の大家の前で
お恥ずかしい限りです💧
ありがとうございました😊
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
歴史小説は、それまで歴史小説を読んだことのない人や、歴史に興味ない人は、とっつきにくいと思います。
それはそれで仕方ないことかと思います。
私も、成人してからはミステリしか読んでなかったので、何となく、そんな気持ちは分かります。
拙作について、お褒めの言葉、たいへん恐縮です。
また、応援コメントとそのリプライについてまで読んでいただいているとは……ありがたい限りです。
「そう来たか」と来る応援コメントがあったりして、実は結構緊張してリプライしてました^^;
元就と雪ちゃん……二人の人生はまだまだ苦難の連続ですが、ここでお別れとなります。
しかしおっしゃるとおり、少年時代から苦労の連続だった元就にとって、(杉大方は別格として)兄・興元にしても、元就は守ってもらいたいと思っていたのかもしれないな……と感じていて、ああいう独白を書きました。
それが雪ちゃんだとなおさらなんじゃないでしょうか^^;
貴作において、歴史をからめるのは、「らしい」雰囲気が増すので、良いことなんじゃないかと思います。
あと、私は歴史ものを書いて、まだ一年くらいしか経っていない、ぺーぺーですので(笑)、そんな風に思わなくても大丈夫です^^;
ありがとうございました。
いやいや、全てではありませんが、まとめて読むと物語に完全に没入してしまいます。
元就と雪の厳島参りで十分なエピローグだと思っていましたが、まさかその後に厳島合戦前の場面が出るとは。
というか雪は厳島合戦の時には亡くなっていたんですね。
亡き妻が三人の息子の背後から語り掛ける……
素晴らしいラストシーンでした。
作者からの返信
レビューコメント、ありがとうございます。
悩みつつも、心に期するものがあり、やがて戦うことを選んだ男の、そしてその男が想う女、女もまた……というあたりに言及していただいた、名レビューだと思います。
毛利家にとって厳島は外せない場所ですから、最初と最後はここにしようと思ってました。
で、どうせ厳島をラストにするなら、厳島合戦についても触れてみようと思ったのです。
雪ちゃんは厳島合戦の時点ですでに亡くなっています。
大河ドラマでは、代わりの女性キャラを出して、元就と三兄弟の結束を促していました。
じゃあ拙作ではちがう方法で、というか漫画やアニメだとよくある手法で、元就たちと共に……という感じを採らせていただきました。
まあ、ある意味、雪ちゃんの物語ですから。
桁さんのレビューコメントで述べられているとおりに。
で、彼女はいませんが、遺した息子たちが元就を助ける――そういう戦いなんだよ、と暗示させて、終わりにしました。
というか、これ以上触れたら、厳島が本編になってしまうので(笑)
それでは、改めまして、長いお話にお付き合いいただき、素敵なレビューコメントまで頂戴し、ありがとうございました!
これは完全に、元就と雪さんのための物語でしたね。
綺麗なエンディング、ちょっとうらやましいです。うちはどうしてもコメディ色が強くなってしまいます。(笑)
愉しませていただきました。
作者からの返信
自分なりに、もうちょっと女の人を出そう、恋愛的な空気を出そうという、裏のテーマというか課題を課しておりまして……^^;
で、元就と妙玖(=雪ちゃん)なら、その課題を満たせると思って、ずっと書いてました(笑)
私の方からすると、そちらのコメディタッチを「いいなぁ」と思っていて……でも、私にはちょっと無理そうなんで、じゃあしっとりさせようと舵を切りました^^;
もうちょっと「『俎板』吉川」をネタにしても良かったのに……(笑)
ありがとうございました。
ふむ。
朝読みでは、雪さまのデレデレシーンは無理でしたか。
まあ、砂浜で……。大胆。
厳島の戦い。
ある意味では元就の人生の頂点でしょうね。
この後も苦労は続くし、隆元がねえ……。
作者からの返信
いやまあね、書いても良かったんですけどね。
R15の限界を超えてやる! ……とは思いませんが、それなりのを。
でも何か需要無さそうだなと思い(これが最大の理由)、やめました。
そういえば朝読でしたね(すっとぼけ
ちなみに砂浜は「初陣」を終えた後に熱を冷ますために出てきたという……冬の砂浜は寒いですから。
厳島の戦いは、やはり元就の黄金時代なんでしょうね。
状況といい、敵手といい、トップクラスの合戦ですし、ここから毛利家の飛躍が始まりますからね。
でも隆元がなぁ……しかも輝元が元服するまで頑張っても、隠居させてもらえないし。
あと、本物の桶狭間の勝者が登場するし……。
だからこのあたりでさくっと終わらせて、逃げの一手なのです^^;
ありがとうございました。
クライマックスも終わり、そろそろ完結に向かうのかしら?と思っていた今日、
通知に2話を見て、あー、やっぱりってなりました。( ; ; )
👏👏👏 なんて( ; ; )素敵なエピローグでしょう!
歴史も学べました。雪と元就の愛の物語も堪能出来ました。
迫力ある戦闘シーンで興奮もしました。
そしていま、感動してます。運命に翻弄されながらも、雪と元就が結ばれて
命と毛利家の誇りを受け継いでいったんですね。
元就の初陣、rising sun 私の中でエンディング曲が流れています。。゚(゚´Д`゚)゚。
朝の楽しみが終わってしまった。
作者からの返信
はい、終わりました^^;
初陣に決着をつけましたので、もうこれ以上はタイトルに偽りありになってしまいますので……。
むろん、元就の物語はまだまだ続きますが、この後は血で血を洗う陰謀祭りになってしまうので、ここで終わりにしました。
エピローグについては……。
元就なら、やはり厳島だな、と思い、かつ、プロローグの舞台が厳島なんで、回帰する感じでこうなりました^^;
拙作は、おっしゃるとおり、元就の初陣をめぐる当時の動き=歴史、そして元就と妙玖の出会い、はたまた初陣の戦い、それら全部書こうと挑戦してみた一作です。
そのあたりに感銘を受けていただいて恐縮です。
執筆のために調べていた私も感歎しました……元就と雪(妙玖)、これだけ酷い状況の中で、よく生き残り、かつ戦国大名として伸びていったなぁ、と。
そのあたりに感動を受けていただいて、それこそ作者冥利に尽きるというものです^^;
エンディング曲まで……まことに嬉しい限りです。
私の方も、拙作を介してのコメント交流が一区切りとなり、寂しい想いを抱いております。
ありがとうございました。
編集済
えっ、いきなりのエンドで面喰いました。
毎朝の読書習慣のひとつがなくなると思うと、ぽっかりとさびしい……。
元就&雪の歴史ロマン、女性詩人の詩&エッセイ、カクヨムではこのふたつが楽しみだったので。
それに、妙弓こと雪ちゃん……そんなに早くに没していたのですね、愛する夫と息子たちを残して。いつの世にもつきものの無常が、ぐぐっと胸に迫って来ます。💦
まだ少年と少女だったカップルの人生のなかで、出会いの部分に焦点を当てた貴作が、多くの少年少女の読者を獲得できますよう、心より祈っております。
作者からの返信
まあ、初陣というタイトルなんで、ここまででございます。
かつ、次の鏡山城攻略戦あたりから、嫡男を失ってダークサイドに堕ちた尼子経久との陰謀バトルが始まり、相合元綱との跡目争いもあり、結構暗い雰囲気になってしまうので、終わりにしました^^;
楽しみと言っていただいて恐縮です。
雪ちゃん……まあ、元就の方が長生きだったというのもあります。酒を自制していたし。
彼女は亡くなりましたが、しかし育てた三人の息子に後を託したことかと思います。
朝読を目指しているので、同世代の頃の主役とヒロインが出会った方が、共感を得やすいかなぁと目論んで、焦点を当てました^^;
その目論見に着目していただき、かつ、応援いただいて恐縮です。
ありがとうございました。
おおおお! ついに終わりましたね!
しんみりする二人きりのラストシーン!
私も久しぶりに厳島神社に行き朝日を拝んでみたくなりました。
実は何にも知らなかった郷土の英雄についてたくさんの事を教えていただいてありがとうございます。本日雨で荒れ模様の広島から感謝申し上げます。中国地方に元就と妙弓の加護がありますように!
作者からの返信
おかげさまで終わりました。
また、お星さまとレビュー、ありがとうございます。
元就について、調べたり書いたりしているうちに発見した魅力について、余すところなく述べられていて、非常に素敵なレビューだと思います。
厳島神社で朝日……絶景だと思います。
私は修学旅行の時、寝ていて拝めませんでしたが(笑)
毛利元就、私も大概歴史好きな方ですけど、書こうと思わないと知らなかったことばかりで、それが面白く、そして、その面白さが伝わったみたいで、こちらこそ恐縮でございます。
広島の方は、まだまだ予断が許さない状況です。先年の豪雨のこともありますので、どうかご無事でありますように、お祈り申し上げます。
また、かつて安芸を守った英雄、元就と妙玖が守ってくれますよう、お祈り申し上げます。
ありがとうございました。
比翼連理。厳島での二人の出会いから始まった物語は、今、同じ厳島で幕を下ろす。
綺麗な円環を見たとさえ感じられました。
そして時を越え、四十年後の“厳島”へ。歴史と人生のダイナミズムに、ただただため息しか出てきませんでした。
2ヶ月あまりの間、楽しませていただきました!!
(え? 河越夜戦とかバイバルス戦記とか読んでたのもっと前? 時間の流れ速すぎじゃない!?)
作者からの返信
何となく、広島のあの辺だとランドマークとしては厳島というイメージがあります。
あとは修学旅行で行ったことがあるので、現地描写が何となくできるのではないか、と思って(笑)
……そんなわけで厳島で始めた物語ですが、「締め」はやっぱり厳島、ということに相成りました^^;
それとやっぱり……厳島の戦い、ちょっとは触れたかったんで(笑)
元就と言えば厳島。
これは外せないというところで、やらせていただきました^^;
それでは、これまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
そういえば河越やバイバルスも読んでいただいておりましたね……懐かしいですね^^;
ありがとうございました!