下剋上の兆しとなりそうな戦に参戦できたことが、新九郎にとって一番の収穫でしたでしょうね。美濃への攻略にも役立ちそうなものが、いっぱい転がっていたかと思われます。己斐宗瑞が袈裟切斬りにされたのはビックリでしたけど(笑) 厳島神社の代表に代わる人っているのですか? って、この時代じゃあ、どうにでもなりますかね。
――「やり様ようによっては」
ここに、元就の全てが詰まっているように感じます☆
作者からの返信
長井新九郎としては、事実上の副将として、この激戦を乗り越えたということは、彼の下剋上の戦いへの試金石として大いに役立つのでは……と思います。
国人との関係とか、寡兵で多数を相手取る方法とか(笑)
己斐宗瑞の死は史実なんで、これは避け得ないです。
元々厳島の神主の家柄って、途絶えたり、誰かが復興させたりと、結構浮沈しておりまして……。
で、己斐家はまだ人がおりますので、その人が後を継ぎ……そして毛利家へと仕えるわけなんですね^^;
うん、おっしゃるとおり、どうにでもなりました。
「やり様」……元就も道三も、この「やり様」でのし上がっていった梟雄ですからね^^;
夢も実力も、互いに認め合った二人の間でこそ、交わされる「やり様によっては」――ある意味、これを書きたくて書いてきたかもしれません(笑)
ありがとうございました。
2,3の目的って何だろうなあ。
分からないなあ。
やっと足元を固めただけですが、ようやく地盤ができた元就さん。
京都を手に入れるのに淡白だったのは、荒廃したイメージが強すぎたのかもしれませんね。大内も無駄に戦力消耗することになってますし。
で、子の代になったら2人の「子供」が覇を争うのは戦国の世の習いなんでしょうね。
作者からの返信
「2,3の目的」……筆者が厳島に行かせたかっただけという、しょーもない事情が……いえ、何でもありません。
最大の目的は次回明らかになりますが、まずは新九郎の堺行きの船便の手配が目的です。
あと、初期プロットでは、ここで小早川家と出会ったりするはずだったのです。
でも、取っ散らかりそうなんで、やめました^^;
何だかんだ言って、有田中井手の戦いで、全国区のネームバリューを持ってしまった元就さん。
で、今回の話は、この人の「天下を競望せず」をネタにしたかったというのもあります。
でも、おっしゃるとおり、兄・興元あたりから京の実際を聞いていて「やっぱいいや……」と考えていたのかも。
そんなことより北九州を制する方が、よっぽど現実味と旨味があったでしょうし。
子の代……道三の娘の婿の織田信長とは敵対しちゃうからなぁ。
書いている時点では、孫の代……毛利輝元と豊臣秀吉の微妙な関係をイメージしていたりするんですけどね^^;
ありがとうございました。
元就もいいですが、新九郎もいいですよね。
美濃がへそ、日本地図はまだなかった時代ですが、そうかもしれません。
当時は、京へ上る要所の位置でもありましたものね。
ここで、新九郎とは別れたんですね。
作者からの返信
新九郎、結構お気に入りです^^;
さて、美濃がヘソ、これは「国盗り物語」でそういう記述があったのを、私が翻案して書きました。
だから道三は他の国ではなく美濃を盗りに行った……という流れでした。
実際、関ヶ原も美濃でしたし、そういうことを念頭に書かれた記述だったのでしょう。
で、新九郎はその美濃を取る=天下取りを目指すため、ここで別れました。
さらば朋友といったところです。
ありがとうございました。
編集済
ついに覇者の座を譲りましたね、安芸武田家。御説では、ここで勝っていれば「甲斐武田家」という呼称が残ることになった……。ですが、『こじき若殿』以来、元就に感情移入してきた読者としては、別に惜しくないです。(笑)
佐東銀山城って、名称からして銀山に城郭を建てたのでしょうか。
「まずは、京の大内さまに報告」 ← ここ、大事ですよね。一番初めにだれに報告するか、順番を間違えると、のちのち面倒なことになりかねないので。
「美しいのう」 ← 惜しいかな、好漢・新九郎、語彙が素朴ですね。(笑)
とはいえ、ロープウェイか何かで登る岐阜城、敬意をもって思い出しました。
作者からの返信
安芸武田家の生き残りが、安国寺恵瓊と言って、毛利の外交僧となり、関ヶ原で重要な役回りを演じることになります。
そう思うと、なかなか数奇な一族だと思います。
ちなみに、安芸武田家の門跡自体は残ります。毛利家に仕えていたので。
その辺が甲斐の武田家とちがっていますね^^;
佐東銀山城、たしかに銀山あるいは金山に、という伝説があるみたいです。でもこの時代には銀は採れていないでしょう。そういう目的で城を奪ったり奪われたりはなかったようなので。
京の大内義興、「多治比のこと、神妙」と感状を出しますが、やっぱり京から帰って来ないという……^^;
そんなんだから、元就が尼子家に走ってしまうんだけどなぁ。
長井新九郎、ここで「絶景かな」とか言っちゃうと石川五右衛門になっちゃうんで^^;
シンプルイズベストで行かせてもらいました(笑)
まあ、ここは読者様の脳内に、あの神社のことを思い浮かべてもらえればそれでいいかな、と思っておりまして^^;
ありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
元就さんと綺麗なマムシさんにとっては、まさに青春だったんだろうなあ。
策謀が常になる彼らには珍しく、この戦いの間は絶対に安心できる相方だったわけだし……。
宮島の美しい光景がひどく悲しく、せつなく感じました。面白かったです。
作者からの返信
この有田中井手という特殊なフィールドにおいて……五倍もの兵力を擁する大敵を相手にするという、往時の少年漫画的なシチュエーションが、元就と綺麗なマムシを輝かせたんでしょうね^^;
ラオウとトキも修行中は、生意気だったろうけど、まだキレイだったでしょうし(笑)
この美しい宮島という神域が、二人の謀神というか梟雄の別れを見守っておりました……。
そして次回、その宮島に、神なる島に、真のラスボスが登場します^^;
ありがとうございました。