応援コメント

37 怪力乱神(かいりょくらんしん)」への応援コメント

  •  こんにちは、御作を読みました。

    海賊商人宗教「どっちが勝っても大丈夫です!」

     時代がくだっても、こういうのは変わらないでしょうし(^^;;
     そして「Aは海賊、Bは死の商人、Cは邪教だー!」と声高に叫ぶパフォーマンサーの後ろに「より下劣な海賊、より非道な外国商人、より極悪な淫祠邪教」が支援者としてついてるのもお約束。
     おっとこれは、拙作の話でしたか。

     人が生きるって単純じゃない。
     そういう意味では、武田さんは単純すぎたのでしょう。
     そして後年の毛利さんが武田さんより強くても、善だったかは悩ましいようで。
     神託をめぐるアレコレ、面白かったです。

    作者からの返信

    たしかに貴作のテーマのひとつでしたね。
    それは……貴作も含めまして、人の心のそういうあり方を描く以上、避けられないテーマなのかもしれません。
    そういえば手塚治虫先生も、たしか「火の鳥太陽編」で、古代日本の仏教のそういう「強い」面を戯画的に描いていたような……。
    そんでもって、並行世界である未来世界の、そういう宗教のアレな面を描くという、ブッ飛んだ手法を使っていました^^;

    ……私の場合は、そこまで壮大にするとアレなんで、コメディ的なノリで書きました(笑)
    己斐さんの「お告げ」、勝った方が安芸の支配者だよ、と実は当たり前のことを言っているだけという、壮絶な皮肉なのですが……^^;

    武田さんもその、勝ったら支配者というのは当たり前だろ、と思ってますけど、まあ利用してやるかという気持ちです。
    そう、武田さんは自身が守護代の家柄で、しかも「強い」からこそ、おっしゃるとおり、「単純」に「安芸を支配しよう」と思っちゃったんでしょうね。
    おそらくその「単純」を、複雑怪奇な梟雄・尼子経久に見抜かれてしまったのが、武田元繁の運の尽きだったのでは……^^;

    ありがとうございました。

  • 厳島の神様、すごいじゃあないですか!!
    なになに!?

    こたびの戦いくさ~、勝利した者は~、この~安芸を~制するで~あろう~
    しかるに~、安芸を~、制したのちは~、この~、中国を~制するで~あろう~

    すごい、すごい!!
    ピッタリではないですか!!

    やがては~、帝を擁し~、江戸幕府を倒し~、この~ひのもとを~制するで~あろう~ww

    作者からの返信

    厳島の神様、言ってることは合っているんですけど、その「勝者」が誰かとは言っていないところが酷いですよね(笑)
    嘘はついていないから、あとは人間同士で何とかしろ、と言わんばかりの予言^^;
    武田元繁、これで勢いに乗って勝てば、予言を利用して勝ちを掴んだ猛将として名を上げられたんでしょうけど、結果は……。

    ありがとうございました。

  • どの上将も士気を鼓舞する工夫には悩まされていたかと思います。そんな中で、厳島神社からのお告げは絶対的な信頼度がありますね。各諸将が己のできることに知恵を絞り、今を生きながらえる術を見せつけてくれると、読んでいてワクワクします☆

    作者からの返信

    「神のお告げ」……今の世の中なら、( ´_ゝ`)フーンとながされるところでしょう。
    拙作においては、「何かアヤシイなぁ……」という空気で描かせていただきました。
    そういう怪しさ大爆発な「お告げ」を、どう扱うかが、将の腕の見せ所なんです。
    武田元繁は将としては悪くないんで、士気の鼓舞へうまく持って行きます。
    行きますが、それを長井新九郎に見られているので……果たして。

    ありがとうございました!

    編集済
  • この時代は現在人の我々からは想像できないほど神社仏閣が勢力を持ってましたからね。
    将帥はともかく、末端の兵士からすれば、ありがたい神様のお告げ。
    無碍にはできない効果があるでしょう。

    実際のところは勝者が支配者になるって当たり前のことを言ってるだけですがね。

    作者からの返信

    一向一揆みたいに、かなりの勢威を誇る勢力まで出てきたこの時代。
    まあある意味「北斗の拳」の時代なんで、元斗皇拳の天帝みたいなアレがあったんでしょう。

    そうなんですよね、実は、勝ったら国主や覇者になるよって言ってる「だけ」で。
    それを支配の正統性確保に活かすとか、将兵の鼓舞に利用するかは、総大将の腕の見せ所だったりするわけで。
    武田元繁としては、そうしているつもりなんでしょうね。
    しかし実際に勝って中国を手にするのは……というところです。

    ありがとうございました。


  • 編集済

    機を見るに敏な己斐宗瑞、過去の恩だの何だの言っていないで、さっさと白旗を掲げる、しかも厳島神社の神のお告げというご印籠を翳すのは、多くの配下を率いる武将として正しい方向性だったんでしょうね。その罠にさっそく引っかかるとは、さすがは脳筋の元繁。ちなみに、わたし、脳筋の人は苦手です。(^^ゞ

    いかにも、帰りかかったけど何かあるのか、という雰囲気を醸し出し……飄逸な描写で読者を楽しませてくださるのが、四谷軒さんの真骨頂ですね。(^_-)-☆

    作者からの返信

    己斐宗瑞、立ち回りは巧かったと思います。
    因みに己斐家は、後々、毛利家に仕えることになります。
    本当に巧いですね(笑)
    厳島神社に連なるという特殊性を活かして、頑張った方だと思うのですが……いかんせん、安芸武田軍が相手にしているのが毛利元就だったというのが……。
    武田元繁としては、神のお告げによって、己の安芸支配、中国支配の正統性を確保できたと「ラッキー♪」状態だったんでしょう。
    だけど、そのお告げ、「勝者が」という前提があるんですよね^^;

    西村勘九郎(長井新九郎)としては敵情視察も任としているので、「しらーっ」と見ています(笑)
    飄逸とおっしゃっていただいて恐縮です。

    ありがとうございました。

  • 神のお告げ。なるほど、こういう時代だからこそ、神頼みが余計にきくでしょうね。
    人は危機になったとき、神さまが身近になりますもの。

    今回も、なかなか読み応えがありました。

    作者からの返信

    厳島は、海上交易の要地であり、水路の要衝であり、そして神なる島ですから、この時代、この地域にとって、小さからざる影響力を持っていたと思われます。
    古くは平清盛も来ていますからね。

    この神のお告げ、本当かどうかは、つまり、この有田中井手の戦いの勝者が中国の覇者となるかどうかは、後世から見ると……という「お遊び」を含んでいたりします。

    ありがとうございました。