編集済
こんばんは、御作を読みました。
毛利元就の真骨頂というべき、周囲を巻き込む戦略図に感嘆しました。
まるで将棋でも打つように、手のひらで転がして、そうせざるを得ないようもってゆく。
……もっとも、策の担保になっているのは兄貴のこれまでの努力あればこそ、なんですが。
酒を絶っていれば、案外、羽柴兄弟のように仲良く天下取りに挑めたかも知れませんね。
真田弟「我が家も仲良しです」
真田兄(寿命が胃痛で溶けてゆく気がする)
面白かったです。
作者からの返信
この時の毛利家のやり方は、いわゆる兵法三十六計の「囲魏救趙」にあたる奴ですよね、たぶん^^;
理論上は正しくても、まさか現実でこれをやってのける人がいるとは……しかも取った城は吉川にあげようとか、どんだけだよと思います(笑)
この時の毛利三兄弟(興元、元就、元綱)、もし興元が断酒していれば、興元がアレにならず、元就と元綱も仲が良い(史実)ままなので、抜群のチームワークで安芸制圧→中国制覇というルートがあったかもしれないのに……^^;
真田さん?
まあニーサンも小野のお通さんラブとかで結構人生を謳歌していたような気が……あっ、小松姫が睨んでいるのでこれ以上は止めておきます(笑)
ありがとうございました。
こんにちは。
元就の深謀遠慮の才が窺えますね。
お転婆な雪や、酒に頼りがちな兄を相手の細かい配慮にも人柄が表れているようで、面白いです。
吉川へ使者に立つとなれば、雪との関係にもまた進展が生まれるのでしょうか。
作者からの返信
おはようございます。
この元就の策、史実どおりに書いております。
当主の弟という立場なのに、ここまでの策を考えて実行しているところが怖いですね^^;
元就の配慮については、彼は悲惨な少年時代を過ごしているので、そのあたりが対人関係の配慮につながっているという設定です。
人から、親しい人から裏切られたくないという心理が働いている、という感じです。
さて、吉川家へ赴くことになった元就。
微妙に外堀を埋めつつある雪ちゃんとの進展やいかに。
ありがとうございました。
編集済
元就、知将の才を露わに、謀りますな。
安芸なんて、そんなに広い国でもなさそうですが、南の騒乱をけん制するために、北に騒乱を起こし、しかも、概ね尼子寄りの吉川を渦の中心に引っ張り出して、状況の局面を変えようとの作戦、凄いですな。
そうして、最終的には、大内が出馬するまでの持久戦とまで、自陣の限界も見通しての作戦、まるで楠木正成の様。
そうして、それを描写する文章も面白い!
正直、法蓮坊だの深芳野だの出て来た辺りで「司馬遼人気頼みか?」と興ざめでしたが、ここに来て、俄然、面白さが戻って来ました。
さて、興元兄上、頑張っている弟のためにも、酒は控えて長生きして下さいヨ!
作者からの返信
たくさんのコメント、ありがとうございます!
ちょっとレスとレスの間が空くことがあるかもしれませんが、レスしていきますね。
さて、当時の毛利家が、安芸の北・有田城へと攻めかかっていったのは史実です。
理屈としては陽動で理にかなっているんですけど、それを実行してしまうところが、当時の毛利家の恐ろしさですね。
分かっていても、目の前の味方を救わないのかとか、いろいろと言われそうなのに。
そして大内家の「帰還」を見越しているところに、冷徹さが垣間見えて、後の智将の片鱗がうかがえます。
法蓮坊と深芳野、言われてみると司馬遼人気にあやかっているように見えますね。
私としては「お遊び」というか、こういうifもアリかなと思って出したのですが、これは今後の反省点です。
興元にーちゃんの酒は、ある意味しょうがない一面があります。
10代前半で戦乱の京に出て、一軍を率いて戦えとか、無理あり過ぎでしょ……という状況だったので。
元就も、それは分かっているけど、でも、にーちゃん禁酒してくれよって感じですね^^;
ありがとうございました。
広島市内には今でも己斐という地名があります。(広島以外の人は誰も読めません)己斐城があったあたりに該当するのか……?と思いました。城跡らしきものは見当たらないのですが、己斐峠は心霊スポットとして有名で、呪われた家があるとかよく噂になってました。
作者からの返信
おそらく城があったのでは。
こういう名前、他になさそうですし。
私もこの話を書くために調べていて、初めて知りました^^;
ちなみに己斐家は、結局長州藩に仕えることになったため、その際に広島から去ったので、城も当然廃城とされてしまったかと思います。
だからもう跡形もないかもしれません。
そんなスポットになっているなんて……ズッコケ三人組の街なのに(笑)
あの三人組がいたら、嬉々として見に行きそうなスポットですが^^;
ありがとうございました。
目の前の窮地を捨て置いて、別の戦場を設定するだけで合格点。
中立になりかねない他家を巻き込めるという点で上策。
さらに戦後処理まで見えてる時点で、化け物ですね。元就。
まあ、酒は止められないと思います。
安芸は酒うまいですからね。
作者からの返信
思いついただけでなく、それを実行してしまうところが怖い……そんな印象です。
毛利家中も一枚岩でなく、のちに粛清される井上一族とかもいるんですが、この時は、この策に従っているところに、元就の凄みを感じたりします。
取った城を渡すとか、ありえないでしょ……と。
私は不調法、下戸なんで酒がよく分からないのですが(そんなんでよく書いているなぁ^^;)、安芸は米と水が良いみたいだから、そうすると酒も旨そうですよね。
ありがとうございました。
編集済
元就はまだ初陣前……ほんとですか? 元就、あたま良すぎ!(^_-)-☆
武将や城の配置図がよく分かっていなくても大丈夫と言っていただいて安心しました。わたしだけそういう能力が劣っているように感じていたので。💦
なぜか今回、毛利家宿老・志道広良の存在が気になって来ました。主君の動静を冷静に見守り、畳の上を摺り足で移動する影のような初老(?)の漢、やはり橋爪功さんでしょうか(笑)。
作者からの返信
本当に初陣前(史実)だから困る……そう私も思いました(笑)
武将や城、書いている私も、ふわっとしたイメージしか湧いていません。
大体がwikipediaの記事とかを元に書いているので、じゃあ実際の距離は、時間はと言われても分からないとしか言えませんし^^;
志道さんは、縁の下の力持ちであり、参謀でもある、頼れる宿老です。
大河ドラマで中村梅雀さんが演じておられましたので、今回はそのイメージで(笑)
ありがとうございました。
戦の肝心要が長引かせる事なんですね。
勢力地図を前にしての戦略会議、迫力ありました。
それにしても前話から興元はお酒飲み過ぎです。
元就の酒を控えさせる気持ちに優しさを感じました。
作者からの返信
安芸武田家は、正確に言うと「分郡守護」といって、安芸のある程度のブロックにおける「守護」なんです(拙作では分かり易さのため「守護代」にしましたが)。
で、守護レベルに、地侍レベル(町村レベル)の毛利家や吉川家がやれるのか、というと、戦線膠着が関の山だという感じです。
恐縮です^^;
興元が呑み過ぎなのは史実なんで、これはどうしようもない側面が^^;
女や暴力、合戦に走らないだけ、マシといえばマシなんですが……。
元就と興元の父も酒が原因で死んでいるので、元就としては禁酒に持ち込みたいと思っているのです。
ありがとうございました。
おおー! この元就の策、「囲魏救趙」ですね! 燃える!
知ってて応用したのか、それとも……。知らないでの発案なら凄すぎますが。
しかも、先々のことまで視野に入れた上で策を練るとか、本当に初陣前なのかですよ(大汗)
作者からの返信
おお、言われてみると「囲魏救趙」ですね^^;
毛利家は、大江広元を祖としているので、その辺の兵書は伝わっているかもしれません。
いずれにせよ、こういう発想ができるというところが、すでに謀神としての片鱗を示していると思います。
おっしゃるとおり、ホントに初陣前なのと言いたくなります(笑)
ありがとうございました。