応援コメント

大ヒット本『サクッとわかる ビジネス教養 地政学』の古代日本史観へのツッコミ②」への応援コメント

  • 祇園祭は神功皇后の三韓征伐と深い関わりがあり、占出山は鮎を釣って征伐の成否を占う神功皇后の姿(宵山のアナウンスが三韓征伐を衆知の故事のようにしれっと述べてるあたりが京都人らしくて笑えます)、前祭ラストは船鉾(三韓征伐に出かける船)、後祭ラストは大船鉾(凱旋の船)です。なんでこんなテーマなのかと考えるに、八坂神社のホームページに、「牛頭天王は元々新羅の牛頭山で祀られていた神で」と書かれていて、だから朝鮮半島絡みのネタが多いのかなと愚考しました。時折、祇園祭は韓国起源と喜ぶ韓国人がいますが、本当にお前それでいいのかと。祭祀を引き継ぐとは正統性の主張であり、元は朝鮮半島の神として、それを祀っていいのは日本という話になるぞと。先日前祭見物をしてきまして、それを思い出しました。

    作者からの返信

     おお、祇園祭に行かれたのですね!
     良いですね~楽しまれたようで何よりです。私も一度は見てみたいです。

     牛頭天王に関しては大昔に川村湊氏の著書を読んだ程度(今だったら絶対にこの方の本は読みませんが)で、記憶も殆どありませんが、後世に習合する素戔嗚尊も一時期朝鮮半島に居た描写がありますから(確か平田篤胤か本居宣長あたりはこの話を基にした素戔嗚尊朝鮮起源説に対して激怒して否定しました。自分も『出雲国風土記』に描写されている牧歌的な伝承が本来の素戔嗚尊の姿であり、半島由来ではないと思いますが)牛頭天王も朝鮮半島経由と考えられたのか、あるいは事実その通りなのかも知れませんね。記紀の時代には既に幾つかの渡来神が伝えられていますし。

     しかし、感想はそれぞれとはいえ、確かに仰るように日本で祀る正統性を認める事になるにもかかわらず、韓国起源だとしたら何故嬉しがるんでしょうかね?

     例えば津堅島のマータンコーの伝承が本土の八岐大蛇由来だとしても全然嬉しくないですけどね。(何故か民俗学者は逆に解釈してますが源氏が関わって来る辺り、どう考えても本土の影響下で近世に出来た伝承としか思えません)

     それに日本の神々が朝鮮半島だけでなく、中国江南や東南アジア、果てはギリシアや、ウガリット、ケルトと言った遥か彼方の地にまで神話に類似性がみられますし、何も朝鮮だけが特別だった訳でもありませんしね……。

     牛頭天王よりも以前、日本に伝わった古い朝鮮文化は葛城ソツヒコが朝鮮半島から連れ去った人々によるものとも言われていますし、騎馬民族文化は神功皇后が新羅王を「馬飼」とした史実の反映という私見からすると、寧ろ起源説は不名誉なものと思うんですけどね……。