そう言えば「日出処の天子」は大王を使っていましたね……
「大王」もですが、「大后(オオキサキ)」も持統天皇以来見なくなった様な気がするのですが、やはりこの辺りに制度が変わったせいですかね……
作者からの返信
「日出処の天子」は知らなかったのでWikiで調べてみましたが、1980年代の作品なのですね。
「大津皇(子)」木簡が発見される少し前に連載が終了したようですが、その頃から「大王」説が有力だったのですかね。
「大后」に関しましては律令制度が整うと後宮の制度も整い、儀制令・後宮職員令では天皇の妻は「皇后・妃・夫人・嬪」の身分に分けられたそうで、それが日本書紀にも影響を与えたかも知れません。
学識がある層は天皇を使い、学のない庶民は従来通りのおおきみを使う…というルールを設けると、武勲をあげて庶民から出世した近衛がついおおきみという単語を使ってしまい、貴族からバカにされる…というフレーバー描写ができそうですね。
作者からの返信
成程、その発想は無かったですね。参考になります。
只、万葉集を見る限り、山部赤人あたりならとにかく、持統天皇や大伴家持等、身分が高い人物も使っているので、大分後世になってから「時代遅れ」っぽくディスる表現にする必要がありそうですが。