無い物強請り
@rurrw
地下
第1話
…ここは...どこだ?
辺りを見渡すが真っ暗でなにも見えない。
下はゴツゴツとした感触でどうやら石のようだ。
なにも思い出せない。
ただ"何か"を求めてここへ来たことは分かる。
自分の名前すら分からないのに。
とりあえず此処に居ても餓死するだけだし動こうと立ち上がろうとする。
頭がクラクラして上手く立てない。
ゴツゴツとした壁に手をあてよろめきながらも立ち上がる。
壁沿いに歩まいていくと、
ゲキャゲキャ
どいう嫌悪感を刺激される音が聞こえてくる。
音はだんだんと大きくなっていく。
どうやら近づいて来ているようだ。
そして角からその音を出していると思われるものの顔が現れた。
左手には灯りを点している松明をもち、右手には刃が欠けていて切れ味が悪そうに見える石の剣を持っている。
肌は緑色で姿は何も纏っていない生まれたままの姿だ。
身長は100cm位で小柄で顔は汚く品の無い顔をしている。しかしどことなく焦っているようにも感じた。
俺は急いで来た道を戻りそのまま壁沿いを歩き続けた。
無い物強請り @rurrw
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。無い物強請りの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます