警告音
ペコロス
明日
カンカンカンカン…
激しい警告音が鳴り響く。
ゴゴッーーゴゴッーー
音を立てて通り過ぎて行く電車。
座っている人の後頭部が淡々と過ぎ行く。
目の前を黄色と黒の縞が通過して行く。
さっきまで鳴り響いた警告音、
電車が通り過ぎる音までもが
マボロシの様に消え
辺りは静寂に包まれる。
時折、数人の人が通り過ぎる。
一瞬自分に目を向けるがすぐに
踏切の向こう側へ去って行く。
そしてまた激しい音が鳴り響く。
カンカンカンカン。
また黄色と黒の縞が
目の前に現れる。
ゴゴっーゴゴっー
低い音ともに鉄の塊が近づく。
いつでも手の届くところにある。
「今じゃなくてもいいか。」
警告音 ペコロス @pekopekopekoros
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます