第24話

 と、その時今度は歩夢がゆっくり口を開いた。

 「…やっと、分かったかい。そうだよ、あの時バイクの事故で死んだのは兄さんの方だったんだよ」

 「…最後に、兄さんに会えて良かったよ。ありがとう…兄さん」

 

 その言葉を聞いた大夢は涙を流しながら、消えていく身体と薄れていく意識の中で歩夢に感謝をした。

 

 〈…そうか。歩夢は最後にお前の素晴らしいジンセイを、こんな俺の為に提供してくれたんだな〉              

               


 

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僕の人生、価ッテクレマセンか? 悠久たか矢 @19830617

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