第23話
歩夢の位牌が有るであろう部屋まで向かっている途中、大夢は複雑な感情に陥っていた。
そして、母に対しても…
〈何故、お袋は歩夢を抱き締めた時身体の冷たさに気付かなかったのだろう!?後、歩夢の見た目も高校生のままだし…気付か無い訳無い筈なのに〉
と…その時
「母さん、ただいま」
聞き覚えの有る声が聞こえ、何とその声は歩夢本人だった。
大夢になった歩夢では無く、そのままの歩夢が入り口の扉を開けた玄関に立っていた。
大夢は、訳が分からず
〈…一体どうなってるんだ!?何で、歩夢が其処に!…それじゃ、オレは!?〉
…と、その時母がゆっくり口を開いた。
「お帰り、歩夢。今、大夢を本人の位牌の前に連れて行こうとしていた所だよ」
大夢は、「…お袋、何を言ってるんだよ!それじゃ、位牌に写っている写真は…!?」
位牌を確認すると、大夢の文字と共に隣には大夢の高校生の頃の写真が並んで有った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます