王女と魔王と勇者の物語。かと思いきや、一筋縄ではいかない愛と死の物語となっている今回の『どうせみんな死ぬ』なのであります。悲しいかなこれが生命の真実。生きとし生きるものは遅かれ早かれ、何らかの事由により絶命する運命にあります。結局人間は弱い。
わたしは4章から読み始めて→1章を読了しての→こちらが2章ですが、高貴なる身分の方によるラブロマンスをご所望な方は2章を読んでからの1章でも悪くはないのではないかと思ったり思わなかったりしました。読んでいると他の章も読みたくなること請け合いです。
ひとこと紹介の箇所へ〝止まない雨〟と書かせていただきましたが、この〝雨〟をどう解釈するかはまあ「コマケェことは気にせず読んでみろよォ!」という感じです。楽しい国外旅行や食事シーン、大迫力の魔法バトルもあるよ! マナ様サイコー! カッケー! 好きー!
本作は、ほのぼの系ダークグロテスクショッキングファンタジー「どうせみんな死ぬ。」シリーズの第2弾です。
魔法が存在する異世界を舞台として、世界に愛された最強最優の王女が愛に溺れ、沈み、それでも足掻き藻掻く様を描いた物語です。
万能故に悩み、全能でなき故に苦しむ、それらを全て身に纏い、少女は愛と真実を求めて戦いの中に身を投じます。
果たして、血に塗れた道の先に彼女は何を見つけ、そして選ぶのか、最強の女主人公の苦難の旅が幕を開けます。
なお、シリーズはどの順番から読んでも良いらしいので、この際なのでたぶん一番スカッとしそうなこの章からで良いんじゃないでしょうか。(良いよね?)