03
どこまでいっても、普通。可もなく不可もない日々。
平均と普通は違う。重宝されるのは平均的なひとで。普通のひとは、見向きもされない。
自分は、誰でもないのだと、思う。誰にもなれないから、誰からも見つけてもらえない。だからといって、アイドルとか芸能人とかドラマの登場人物を追いかける気にもならなかった。そういうものに依存できるほど、精神が高尚じゃない。普通は、どこまでいっても、普通。
「はは」
少しだけ笑える。
たぶん、彼なら。
また、ないないずくめだなと言ってくれる。
普通のなかにある、彼だけが。普通ではない、何か。
ディライト 春嵐 @aiot3110
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ディライトの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます