第2話

 彼女は、普通の日々にいる。自分とは別の、何か異なる時間軸にいるみたいな。変な感じ。

 普通になりたいとは思わないが、彼女の隣にいたいとも思う。いつ終わるか分からない仕事。内容も明かせない。

 それでも、きっと彼女は待っている。自分の帰りを。なるべく早く仕事を片付けて、できるかぎり早めに帰ろう。

 普通の日々に。

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