第2話

此処は何処だろうか?

私はどうなったんだ?

頭がおかしくなってしまったのか?

だって、此処、イメージが地獄そのものなんですけど!

誰もいないじゃん。

孫は?孫はどこ?無事なの?誰か教えて。


男「おい!」

私「良かった!誰かいた!あの、此処は?」

男「見たまんま、地獄」

私「私死んだの?いつ?当て逃げの後遺症?でも病院に運ばれた記憶ないしな。ってか私地獄行きなの?そりゃ多少のウソもつくし、若い頃はまあまあ悪さもしたし、でも、みんなから良い人って太鼓判押されてたんだけどな。本当に地獄行き?」

男「めんどくさ!まだ何も思い出さないんか。ま、でもとりあえず閻魔代理と引き継ぎしなきゃなんねえから行こ。」


閻魔代理?代理って言ったよね?

閻魔様いないの?出張?地獄って出張ある?


私「あの〜閻魔代理ということはご本人は別にいらっしゃるという事ですかね?貴方は案内係とかですか?」

男「本物の閻魔様はお前だ!俺はあんたの部下っつーか、世話役っつーか?まぁ面倒なことやる係的な?」

私「あ〜なるほど、閻魔様って私か笑。」


え?は?ちょ!この人何言ってんの?


私「閻魔様ってなんかこう、大きくて男の人でってイメージなんですけど」

男「お前本当は男だし今は女の身体だけど精神は男だし。」

私「あ〜男っぽいってよく言われる〜笑じゃねーし!普通にジャニーズ大好きだし!それにいきなり死んですぐに閻魔様とかおかしくない?」

男「前の閻魔様定年で辞めたところはアンタが来たってだけ。」


定年のシステムあるの?何歳?死んでからも歳って数えるのか?謎深いんですけど!

人間社会だって平社員から社長なんてアリエナイヨ!

男「忘れてるだろうけど、アンタ閻魔様2年目だよ。もうアンタが死んで2年経ってるの。」

私「ウッソだぁ〜だってこの前孫と手羽先食べて、次の日車に当て逃げされて、で、今ココなんですけど。」

男「アンタ閻魔様の仕事しながら自分の死に疑問を持ってたワケ。で、休暇取って過去の自分を覗いてきてたんだよ。で、なんかわかった?」

私「わかりません」

男「は?」

私「貴方の言ってること何にもわかりません!」


男「しょうがねーからアンタの家族今どうしてるか見に行くか!」

私「いいの?」

男「大好きな孫が気になって仕方ないんだろ?」

私「ありがとう」

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輪廻 @rurinara

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