背徳感溢れる切ない物語

 少年を道端で拾ったと言う出だしに背徳心を、優しい文章体に切なさを覚えます。

 終盤になって少年の正体が浮き彫りになる事で、背徳心が別種のものに変化し意表を突かれますが、人間の孤独は意外と、こんな形で救われるのでは? 考えさせてくれる作品です。

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