第十三揺 「更科紅葉」

 

 ――痛い。


 滲んだ視界。

 遠のく世界。


 膝小僧から流れる「紅」が、五感を震わせてゆく。


 息が荒くなり、顔が歪む。


 頭が真っ白になり、何もできずに蹲る。


 目を閉じてみても、はどこまでも追いかけてくる。


 いやだ。にげたい。


 幼稚な頭では、何が最善かなんて分からない。


 そうしていると、上から声が聞こえた。


「――ちゃん、――ぶ?」


 きっと、クラスの女の子だ。心配そうに声をかけてくれる。


 でも、よく聞こえない。もう少し、大きな声で言って。


 顔を上げて、そう伝えようとして。


「くれはちゃん」


 ――その子の顔が、戸惑いに染まっている。



 なんだろう。

 どうして、そんな顔をしているの?



 女の子が、怯えた声で問いかけた。





「くれはちゃん。なんで、笑ってるの?」





 その言葉を最後に、世界が暗転した。




 ***





「…う」


 小さな呻きと共に、彼女、更科紅葉さらしなくれはは目を醒ます。


「…また、あの夢」


 天蓋を見つめ、忌々しそうに呟く。


 起きてなお続く夢見心地の悪さに、顔をしかめる紅葉。

 しばらく寝転がっていたが、観念したように体を起き上がらせる。再び眠りにつける気はしなかった。


 目覚まし時計を用いたことは今までにない。無くても時間通りに起きるからだ。


 紅葉は、極度のショートスリーパーだ。

 枕が変われば寝れないし、寝る時だって睡眠導入の曲とアロマが無ければ、最大でも2時間しか連続して寝られない。


 医者に診てもらったことはある。病気ではないとのことだったので、おそらくはストレス性のものだろう。


 そして、そのストレスの原因にも予想はつく。


―――「完璧になる」という理念。


 それは、紅葉にとっての至上命題。「あの女」を否定し、自身を肯定するための達成せねばならない目標である。


 これは、並大抵のことではない。かかるストレスだって尋常じゃない。

 外面だけならまだマシだ。

 外見の美麗さは天性のものだから、後天的に変えることは難しい。だが少なくとも、取り繕うことは出来る。所作や他者への接し方、立ち振る舞いを工夫する人間は幾らでもいるし、単純な外見だけなら整形でもすれば良い。


 だが、紅葉が目指しているのはその上。


「あの女」は外面だけは完璧で、誰一人として彼女の悪性を見抜けなかった。しかし、その内面は汚れ切っていたのだ。

 ならば、彼女を超えていることを証明する為に、紅葉は「内面でも美しく在ること」が必要だと感じていた。


 外側と内側が完璧ならば、「あの女」に勝てる。


 そうしたら、自分は「あの女」と違うのだと、自他ともに証明できる。


―――


 紅葉は今まで、それだけを目指して歩んできた。


 故に、本来なら苦悩すらも許されない。それは、自己の内面の弱さだ。それは、「完璧」じゃない。


 内面までも完璧であることは、ほぼ不可能に近しいことだ。

「外」と「内」での二面性を併せ持つ人間にとって、それらが一致していること自体が珍しく、しかも、それが「善」に傾いていることは更に珍しい。


 外が善なら、中も善。


 生来から「二面性の善」を持たぬ人間がそれを再現しようとするのは、生半可な努力では成し得ないことだ。


 目標達成に対する悪感情を持つことすら許されない状況は、紅葉にとって苦痛でしかない。


 それを、11年間。

 自身に「自分は心まで綺麗になるんだ」と擬似的な自己暗示をかけ続けた結果、紅葉の内面は他人より遥かに良いものになっている。「善人」と言っても過言ではないはずだ。

 その無理をした代償が「ショートスリーパー」だけなら万々歳だろう。


 そういう訳で、紅葉はかなり寝覚めが良い。一度目を開けてしまえば二度寝はしないし、いつも同じような時間帯に起きる。


 乱れた寝巻きを脱ぎ捨て、クローゼットから制服を取り出す。

 ちょうど制服を着終わった時、ドアからノック音がした。


「お嬢様。お目覚めですか」

「あぁ、山田さん。はい、起きてます」

「では、失礼します」


 ドアを開けて紅葉の部屋に入室するのは、燕尾服姿の初老の男性。

 動き全てが滑らかで、かつ仕事をテキパキとこなす彼は、更科家専属の執事である。


 紅葉の父親は商社を経営している更科グループの代表取締役であり、更科グループは日本でも有数の大企業だ。故に、紅葉はかなりの富豪の息女である。実際、今まで金銭面で苦労はしたことが無い。執事やメイドの十人や二十人、雇うのには何の問題もない、ということだ。


「じゃあ、お願いします」

「かしこまりました」


 紅葉は細微な金装飾がほどこされた椅子に座って、執事に髪のセットをお願いする。ニコリと笑って、執事はうやうやしく紅葉の髪に櫛を通し始めた。


「本日の朝食は『金木犀ジャムを添えたブリオッシュ』『黒トリュフのスクランブルエッグ』、『イベリコ豚の燻製ベーコン』に『地中海オレンジのフレッシュジュース』でこざいます」

「聞くだけで美味しいそうですね。楽しみです」

「ありがとうございます。7時に再びお伺いしますので、それまでお待ち下さい」


 紅葉の髪をセットし終えると、執事は模範のようなお辞儀をして部屋を去っていった。


「ふぅ…」


 椅子の上で脱力し、天井を見上げる紅葉。

 吊り下げられた煌びやかなシャンデリアを暫く眺めていたが、ふと机の上の携帯デバイスに目が留まり、手に取った。


 手首に装着して指紋認証で起動させ、写真フォルダを開く。


 滅多に写真を撮らない紅葉だったが、最近になって少し写真の枚数が増えた。


「5月27日」と書かれたファイルをタップし、スライドさせる。


―――そこには、紅葉と「ある少年」との自撮り写真が入っていた。


「…夜野くん」


 ぶきっちょな笑顔でピースをしている煌に、ぷっ、と思わず吹き出してしまう紅葉。


 紅葉と煌が二人で映った、初めての写真。

 あまり気の進まなそうだった彼をやや強引に説得して撮らせてもらったツーショット。とはいえ、紅葉だって写真に関しては初心者だ。上手に撮れているとは言えない一枚だったが、それでも紅葉にとっては念願の一枚。


「ほんとに、不器用なんだから」


 頬をほんのり紅色に染めて、画面の上の彼に触れようとする紅葉。


 だが、その指はあと少しのところで止まってしまった。


「…やっぱり、だめだな」


―――彼を、汚せない。


 諦めた表情で、紅葉はデバイスの電源を切った。


 煌は、純粋な人間だ。

 どうしようもなく純粋で不器用だから、人との壁を意図的に作っている。

 それでも、彼からは優しさが溢れ出ていた。それを、紅葉は知っている。

 周りの人だって、彼にきちんと向き合えば、その事が分かるはずだ。少なくとも、太田は分かっている。


 けれど、彼の良さを皆に伝えたいか、と聞かれると、紅葉は素直にイエスとは言えないだろう。


 彼の良さを知る人は少なくていい。


「…汚いなぁ」


 彼にとっての幸せを考えるなら、紅葉は煌という人間の正しい像を皆に伝える努力をすべきだ。そうすれば、彼はいつの日か認められ、友達だって出来ると思う。


 でも、しない。

 煌の良さ。それは紅葉が一年半の間、大事に抱えてきた「宝物」だから。


 そう。

 紅葉は、―――



「お嬢様」

「っ、はい!」

「ご準備が出来ましたので、お迎えに上がりました」

「あ、分かりました!今すぐ行きます!」


 ドアの向こうから執事の声が聞こえた。どうやら、いつの間にか時間が経ってしまっていたらしい。


 急いで部屋のカーテンを開け、紅葉はドアノブに手を伸ばすのだった。




 ***




 朝食を終え、学校へと向かう途中。

 送迎用の黒塗りの車の中で、紅葉は外を眺めていた。


 綺麗に塗装された道路の上、様々な車が行き交う。


 外枠の無い電光掲示板が緑色に光りながら、渋滞情報や道路の行き先を伝えている。


 道の両側には白と青を基調とした流線型の高層ビルがそびえ立ち、建物の合間からモノレールが走っているのが見えた。


 2085年。

 悪夢ナイトメア症候群シンドロームが発生してから50年が経った。


 唐突の大量死によって世界中が混乱の渦の中に巻き込まれ、インフラや政治形態、世界秩序を崩壊させた、まさに史上最悪の病。「悪夢」の名を冠する通り、悪夢そのものだろう。

 現在は脳内マイクロチップが発明され、、脳内マイクロチップさまさまだ。


 脳内マイクロチップの普及によって政治体制を何とか取り戻した世界が最初に取り組んだのは、都市インフラの再整備だった。


 圧倒的な人員不足の中、渦中でロストしなかった技術やデータを駆使し、最低限の生活基盤を整備。

 医療・宇宙・海洋分野などの技術発展は後回しとし、都市形成に必要となる技術などを限定的に急発展させ、作られたのが現在の都市の形だ。


 一方で、悪夢ナイトメア症候群シンドロームの混乱の中で失われた技術や文献も多く存在する。悪夢ナイトメア症候群シンドロームによって人類の技術発展は、現在最も発展している産業分野でさえも、30年遅らされたと言われている。


 車は普通に空を飛び、人々は旅行で月に行き、ロボットは人間と同じような姿になって人間のように振る舞い、人と友達になる。


 100年前の人は、科学技術が発展したら100年後にそんな風になる、と想像していたかもしれない。

 実際には、そのどれもが実現していないのだが。


 とはいえ、人間の復興力というものは目を見張るものがある。教科書で見るような、まるで世紀末のようだった世界の状況から、たったの50年でそれらを取り戻したどころか、発展させたのだ。成果としては上々のものであると思う。


「お嬢様、そろそろ目的地です」

「あ、はい。ありがとうございます」

「…毎度のことですが、まだ学校まで2キロ近くありますよ?本当にここで宜しいのですか?」

「えぇ、いいんです。流石に送迎車は人の目につきますし…あまり、過度に目立ちたくないので」

「…そうですか。では、お気をつけて。護衛を離れて配置いたします。身の危険を感じましたら、必ず小型デバイスでご連絡を」

「分かっています」


 紅葉が毎日送迎をしてもらっている理由の一つに、紅葉が誘拐される可能性があるから、というのがある。

 更科グループの御令嬢ともなれば、身代金だって並の富豪の財産よりも遥か上の金額を要求できるのだ。


 本来、学校前まで車を移動させるのが最適なのだが、紅葉自身の要望でそれは控えてもらっている。

 その代わりと言ってはなんだが、紅葉の体にはあちこちに小型のデバイスが隠されている。

 紅葉が任意で起動可能であり、誘拐された時に起動すれば、位置情報・心拍数・会話の内容まで、全てが筒抜けになる。これが世の中に普及しているおかげで、一度秩序が崩壊した世界でも資産家は安心して暮らせる訳だ。


「それでは、お気をつけて」

「はい。帰宅の際にはまた連絡します」


 車から出て紅葉に一礼する執事を見届け、紅葉は学校へと歩き出す。


 春の陽気な風が吹き抜け、暖かな日差しを感じる。

 もう少ししたら梅雨入りするかもしれない。この天気とも暫くおさらばしなければならないと思うと、紅葉は少し憂鬱になった。


 学校の校門をくぐり、教室に入る。

 すると、すぐに紅葉の周りには人だかりができた。


「紅葉ちゃん!おはよっ!」

「聞いてよ、紅葉!彼氏がさー!また女と二人きりで会ってたんだよ?!」

「ねぇねぇ!今度のユキシロちゃんのライブの参加、考えてくれた?!」

「おーい更科ー!今日は野球部のマネに来てくれるか?」

「はぁ?!なに抜けがけしてんだよ!今日はサッカー部の予定だろうが!」

「違うし!今日は女子バレーのマネしてくれるって話だったじゃん!」


 紅葉の人気は凄まじいもので、毎日ありとあらゆる分野の生徒から引く手あまた、といった感じだ。

 誰に対しても女神のように平等に接する紅葉の姿は、学校内では徐々に神格化されつつある。

 先日、ファンクラブの会員数が2000人を超えたという話だ。ちなみに、この学校の中高合わせた全校生徒数が約600人である。


 明らかに人数がおかしい。この話を聞いた時、紅葉は静かに身震いした。


 紅葉に話を聞いてもらいたくて押し寄せる生徒を前にして、紅葉は笑顔を絶やさず対応する。

 20分後、学校の予鈴がなり、生徒達がパラパラと自身の席に戻っていった。


 一旦落ち着いてから、紅葉は煌の席を見る。


(やっぱり、今日も来てない…)


 相変わらず席主の戻らない机に、紅葉は落胆する。


「ほーい。じゃ、出席とるぞー」


 だらしなく出席確認を始める真賀里。


「寂しい、な…」


 小さく呟く彼女の声を聞き取った人間は、クラスに一人もいなかった。




 ***




「夜野?」

「えぇ、夜野君です。最近、学校に来てないみたいじゃないですか。前に聞いた時はしっかりとした答えが貰えなかったので…」

「あー、そうだな。個人情報だとか言って、なんとなくで断ったかも…」


 出席簿をパラパラ見ながら、真賀里はぶっきらぼうに答える。


「まー、暗いやつだし、休みだってしそうじゃん?きっと友達できなすぎて鬱ったんだろ。暫くしたらまた来るってー」

「っ! いい加減なこと言わないで下さい!夜野君は今まで一度も欠席も遅刻もしてません!」


 適当な推測をする真賀里に苛立ち、思わず反論する紅葉。

 しまった、と咄嗟に紅葉は口を塞ぐ。


 声を荒げるなど、「完璧」な人間には相応しくない。

 そんなのは、自分の目指す「更科紅葉」ではない。


「す、すみません…先生に対して…」

「いーや。気にしてないよ。こんな人間、敬う必要はないだろうしねー」

「そ、そ、そ、そんなことは……」

「おーう、動揺してるぅー」


「それにしても」と、紅葉に顔を寄せる真賀里。


「随分と熱心だねー、アイツに」

「え?」

「遅刻欠席なしって、なんで知ってんの?今まで、ずっと見てきたとか?」

「えっ?!」


 先程からの精神攻撃に加えた真賀里の鋭い指摘に、紅葉はたじろぐ。


「い、いや。そんなことは―――」

「え、そーなの?」


 そう言いながら真賀里が机から取り出したのは、一つのゴム。それは、紅葉が普段使用している弁当箱を縛るゴムだった。花の装飾がなされており、世界で一つしかないオーダーメイド品だ。


「あ、それ、私の…」

「やっぱりね。屋上に落ちてたよ。ほれ」

「あ、ありがとうございま―――」


 ゴムを手渡しされた時、ハッとする。


 真賀里が、ニヤけ顔で紅葉を見ている。


「俺さー、屋上の鍵は夜野にしか渡してないんだよね。屋上に落ちてるってことは、更科が屋上にいたってことだよな?どうしてかなー?も・し・か・し・て。夜野と一緒に昼飯食べてたとかー?」

「えっ、いやっ、その…ですね…」

「わーお、図星ー?!アツアツだねー!ラブラブだねー!もう恋人じゃん!」

「こっ、こい…?!」


 真賀里は普段からは想像もできない程の頭の回転の良さを見せた。ニヤニヤしながら着実に紅葉を追い詰める。


「いやー、まさか学校のアイドルが夜野みたいな根暗とくっつくとはなー!」

「うぅ〜〜〜!」

「ヒューヒュー!これだから教師はやめらんねぇぜっ!!」

「も、もう…かんべんしてぇ…!」


 顔を林檎のように真っ赤にして座り込む紅葉を眺め、眼福だと言わんばかりに頷く真賀里。


「ま、更科イジメはここまでにしといてっと…」

「せ、先生…っ!」

「はーい、恨みのこもった返答ありがとねー。ちょっと待ってろー」


 メモ用紙を取り出して、真賀里はカリカリと何かを書き出す。

 何を書いているのか気になり、涙ぐんだ目を拭いて覗こうとする。


「これは…連絡先…?」

「おう。夜野の保護者の連絡先。頭イッてる女だから気をつけろよー」

「えっ」

「ほれ」


 真賀里はメモ帳から連絡先の書かれた紙を剥がし取り、紅葉に渡す。


「えっと…これ、個人情報ですよね…良いんですか…?」

「いやダメだけど」

「ええ?!」

「駄賃だよ、駄賃。良いもん見せてもらって寿命三年伸びたからなー」

「良いもの…?」

「学校のアイドルの激照れ顔」

「うっ…!」


「へへー」と、またニヤケ顔に戻る真賀里。

 本当にこの教師は…! と内心で思いながら、釈然としないままに紙を受け取る。


「…ありがとうございました」

「おーう、またいつでもおいでー。惚気話と一緒にな!」


 親指を立てて紅葉を見送る丸メガネ教師。

 バンッ! と職員室の扉を閉め、紅葉は静かな怒りと共に廊下を歩に始めた。


 代償は大きかったが、戦果として煌の保護者の連絡先を手に入れた。家に帰ったら早速連絡するとしよう。



 それにしても。



「私、ずっと手玉に取られてたっ…!」



 先程のことを思い出し、あまりの羞恥に内心で「もーーーっっっ!!」と絶叫する紅葉なのだった。




 ***




「はぁ…疲れた…」


 体に過度の疲労感を覚え、ベッドに倒れ込む紅葉。


 今日はここ最近で一番忙しい日だった。


 サッカー部と野球部の臨時マネージャーとして呼ばれ、顔を出すことになった。

 女子バレー部の方では、実際にプレイもした。バレーの経験はそこまで無かったが、どうやら下手な部員より断然上手かったらしく色々と教えを乞われてしまった。全員に丁寧に教えたが、慣れないことでかなり神経を使った。

 肉体、精神ともに疲労困憊だ。


「あ、そうだ…連絡先、もらったんだ…メール、しないと…」


 そうは思いつつも、体は言うことを聞かず、段々と視界が暗くなっていく。


 明日でもいいか、と結論づけ、紅葉は諦めて眠りに落ちた。





















『Welcome to CRADLE』







―――――ひび割れた声が、脳内に響いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る