最初から最後まで、先生は「キャンバスの方を向いている」んですよね。
つまり、「主人公のことは見てない」んだろうなって思いました。
描写の端々に主人公の一方通行感が表れていて、私はホラーっぽく感じました。そして主人公自身はそのことに気付いていない。あるいは気付いていないふりをしている。ある種ストーカーに近いものを感じます。
また、「気付いていない」もしくは「気付いていないふりをすればどうにかなると思っている」あたりが子どもだなあと思いました。
たぶん体を重ねるときも先生から誘ったことはないのでは?
彼の最大のミスは、誘いに乗ってしまったことではなく、最初に一度だけ同情して家に入れてしまったことだと思います。飼うつもりのない野良猫に餌をやってはいけないというのは鉄則です。
先生に残された道は、主人公から強烈な恨みを買うか、もしくは責任を取って人生を棒に振るしかなさそうですね。(最初に書いた通り、先生はたぶん主人公のこと別に好きじゃないと思います。)
逃げ道がなさそうだという点もまたホラーだなと感じました。
長文失礼しました。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
「飼うつもりのない野良猫には餌を与えない」
まさしくそうですよね。
この作品は僕のその他の作品にもあるような「独りよがりな感情」を書きたかったのかもしれません。
終始主人公目線で語り、先生はほとんど動かない。
これ、結構ホラーですよね。
その後の先生がどうなるのか。
他の方がおっしゃっているように読み手の数だけストーリーが生まれそうですね。
さぁ、どうなるか。
「それから」の部分から、一行おきの文章になって。
そこからの話を読んでいると、自分の背後に何かヤバいものが……
ヤバイ、ヤバイ、と思いながら、目が文章から離れられない。
先生って、本当にいるんですよね?
それとも、小早川恵美って、本当にいるんでしょうね?
全ては真夏の世の夢?
作者からの返信
夢なんかじゃないですよ。笑
でもまぁ、そういう捉え方もありかもしれませんね。
レビューもありがとうございます!