第14話カルム姉ちゃんと呼ばれて。

「ねえねえ、カルム姉ちゃん魔法見せて」

「「わーい見せてー」」

仕方無く。

「地に代わってお仕置きよ」

そして天から、ミストシャワーを降らす。

もちろん脛毛のミニスカにセーラー服だ。

「わーい、冷たい」

「涼しい」

楽しそうに子供達が騒ぐ、そんな平和な村で有った。


・・・もう慣れた。

チュチュにも、ミニスカにも、ローブデコルテにも。

お結構仮面だけは子供達に教えられない。あれだけは。


王都ではカルム王には女装癖があるとの噂が流れているらしい。

・・・いいんだ、もう。

もういいのさ、ふっ。


・・・・・でもね。

変身する時なんで、なんで。

素っ裸に成るんだよおぉぉぉー。


そんなカルム姉ちゃんは子供達と今日も変身ごっこで遊んでいる。


最近セーラー服にヒダヒダスカートの女の子が、町では多く成ったと噂に聞く。

可愛さに人気が出たらしい。


「売ってません!」

「えっ!、でもここで買えるって」

「セーラー服やチュチュは魔法で出したんですよ。だからね売ってません」

最近増えたなこの手の客。


その日の午後。

「あのうチュ」

「売ってません!」

「チューイングガム下さい」

見ると、悪い笑いを浮かべイワレ様が立っていた。

「・・・・・あのね」

「まあまあそう怒るな」

「怒るわっ!」

「・・・あの扉やポケットは他の人に売っておらぬじゃろうのう」

「当たり前です。あんなの売ったら戦争が起こります。もちろん魔法の玩具も」

「まっ、売っても他の奴には使えんがのう」

「・・・そうなんだ」

「当たり前じゃ。妾の力じゃ」

「やっぱり」

「どうじや楽しいじゃろう」

・・・・・・・

「うん」




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