第166話 スサノオ。
ミイワの神社を回っていくがなかなか成果が上がらなかった。
「次はスサ神社か。」
「そうね、此処は、スサノオを奉っているみたいね、アマテラスの兄妹神だから、会ってくれるかも。」
俺とセイは期待を持って祈りを捧げる。
「なんだ、お前達は?」
どうやら祈りは通じたみたいだ、目の前の世界は代わりに一人の男が寝そべっていた。
「私はアベルと申します、どうかお力をお貸し願いたく参りました。」
「あー姉さんが言ってたやつか。しかし、こんなに簡単に神界にこれるとは・・・なるほど、何処かのバカが変な呪法で無理矢理次元の壁を開いたせいか・・・修復がいるな。」
スサノオは神力を使い原因を調査したら世界を隔てている壁に歪みが生じている事に気付く。
マーリンが行った儀式はタナトスの封印を解除しただけでなく。世界の壁に歪みを生じさせていた。
その為、従来なら簡単には来れない神界に比較的容易に来ることが出来ていた。
「愚か者もいるものだ、何万人の魂を犠牲にしたんだ、仕方ない修理を依頼するか・・・」
「スサノオさま、どうか私に力を!」
「おっと、そうだったな。ふむ、相性は悪くないか・・・
ならば、俺が与える試練を乗りきった暁には加護を与えよう。」
「それは如何なる試練でしょうか?」
「何、単純な試練にしてやる。一匹の竜を倒してもらおう。」
「竜ですか?」
「ああ、だが心配はいらん、この世界で死ぬことはないし、竜も俺が作り出す奴だ。」
「そうですか。なら挑戦させてください。」
「よし、連れの女よお前は戻っておれ。この者は俺が預かる。」
「私もアベルのそばに!」
「修行の邪魔だ、帰れ。」
そういうセイの姿は消えた。
「セイ!」
「心配するな、帰しただけだ。それよりお前を叩き直してやる。
お前は自分の意思をもっていなさすぎる。
強い力を使うにはその心も強くなければならない!」
「竜を倒すだけでは?」
「今のお前に竜が倒せる筈がないだろう。倒せる力を俺がつけさせてやるから感謝しろ。」
その日かスサノオから特訓が始まった。
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