第165話 セイが目覚める!

俺はアマテラス神社に来ていた。

此処は、オウカ王家の主神であり。

以前会った事もあり加護が貰えるのではと期待していた。


俺とセイは祈りを捧げる。

すると、アマテラスが現れた。

「二人ともよく来ましたね、あえて嬉しいです。」

「アマテラスさま、先日はありがとうございます。

お蔭で母サチを助ける事が出来ました。」

「ええ、よく私の頼みを聞いてくれました。。

褒美として貴方が望む力を授けてあげたいのですが、残念ながら私の力は貴方と相性が悪いのです。代わりにセイに私の力を授けましょう。」


「ならば、私と相性の良い神はどなたになるのですか?」

「それを伝えるのは禁止されています・・・ただ、根の国に向かってください、きっと道は開かれます。

すいません、これぐらいしか伝えられないのです・・・」

「いえ、ありがとうございます。しかし、根の国とは?」


「それを伝えるのもダメなのです・・・

セイ、貴女の力でアベルを根の国に導いてください。その為の力は渡しましょう。」

アマテラスはセイに加護の力を授ける。


「何これ、凄い魔力。」

「神力と呼んでください、魔力とは違う力なのです。」

「失礼しました。しかし、私にこの力が使えるでしょうか?」

「大丈夫です。その力は必ず貴女を救うでしょう。アベルを頼みますよ。」

アマテラスの姿が消え、社に戻る。


「セイ、どんな力なの?」

「わかんないけど、今までにないぐらい力が漲ってるの。」

「少し試して見ない?」

「そうよね、使ってみないとわからないよね。火弾!」

セイは火の玉を作り出す。


「あ、あれ?青い?」

「大丈夫なの?」

「わからないけど、其処の岩に放ってみるね。」

セイは岩に火弾を放った。

すると、当たった岩は溶けた・・・


「溶けた?」

「溶けたよね・・・」

二人で顔を見合わせる。


普通の火弾なら岩を魔力が続く限り燃え、少し焦がすぐらいなのだが、セイの火弾は温度が高過ぎて岩を溶かしていた。


「セイ、使いこなすには練習がいるね。」

「う、うん、間違って当てたら大事になりそう。それに初級の火弾であれならもっと上級の魔法を神力で放ったら・・・」

セイは軽く震える。


「セイ、一つずつやっていこう、まずは初級の火弾を完璧にコントロールしてから段階を踏んでいけばきっと大丈夫だよ。」

「そ、そうだよね、うん、頑張る。」

力の大きさに怯えているセイを励ます、


「俺も早く、身につけないと・・・根の国とは何処なんだ?」

「それなんだけど、古い伝承で根の国の事を書いてるのが合ったと思うの、1度城に戻って調べてみない?」


俺達は城に戻り、調べてみると、ミイワの一部の昔の呼び方が根の国と表記されてるものがあった。、


「これか?」

「これね!うん、ミイワの辺りになるのね、アベル行きましょう。」

「おう!」

俺達はミイワの神社を手当たり次第に回っていった。

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