第164話 修行にでる

少し時間がたち、だいぶ落ち着いてきた所で話を始める。

俺はハデスとタナトスの事を告げる。

「ぬう、そのような者が、しかもテルトラでも倒しきれぬとは。」

ヨシテルはテルトラの強さを知っており、倒せぬ事に驚きを覚えていた。


「つきましては、各地の神社、仏閣を周り、力が得れるか試してみたいと思っております。」

「うむ、それは良いが身体は大丈夫か?」

「はい、セイのお蔭で無事治りました。」

「そうか、無理はしないようにな、セイ、アベルと共に行き、世話をしてあげなさい。」


翌日、俺達は旅に出た。

目指すは神社仏閣である。


そして、テルトラの話を聞いた、アベルの家臣団は各自、手の空いた者は力を得るために神社仏閣に向かう。


そして、いち早く力を手にしたのはドウセツであった。

おのころ神社に訪れた際、祈りを捧げると雷神が現れ身に宿る。

その瞬間全身に雷が走るがそれを耐える。

そして、意志の力でねじ伏せた。


「力を寄越さんか!貴様の戯れ事に付き合っている暇は無いわ!」

ドウセツは意志の強さを雷神は気に入り。契約をかわす。

「我が力を使うことを許そう。必要な時に呼ぶがよい。」

ドウセツは契約に成功する。

そして、ヨイに戻ると皆に話をした。


「皆、力を得たいなら神社仏閣にて契約を得てこい!国内の事はワシが回しておく。

準備が出来ておるものはさっさといってこい。」


本当に力を得れる。

この事が家臣団のみんなを神社仏閣に走らせる。

各自が力をつけ、次の戦いに備えていく。


その話を島津も聞き付けていた。

「ヨシヒサ兄貴、俺は用事があるから出掛けてくる。」

「待たんかヨシヒロ、ワシが先だ!」

「ヨシヒサ兄上は当主なんだから国内を纏めるべきだよ、代わりに俺達が身につけてくるから。」

イエヒサも出掛ける準備が出来ていた。


「ま、待て俺も・・・」

「ヨシヒサ、今回はお前が留守番だ、俺も行くぞ。」

ヨシヒサ達の父、タカヒサも旅行準備が出来ている。

「だ、だめだ!当主が先に決まってい・・・」

「ふん!」

ヨシヒロのボディブローが炸裂する。


「がはっ!ヨシヒロ、何を・・・」

ヨシヒサはボディブローに沈む。


「おや、兄上は体調が優れない御様子、これは留守を守っていただくしかありませんな。」

「うむ、これは仕方ない。ヨシヒサよ、我等がちゃんと強くなってくるからな。」

「じゃあねぇ~留守番よろしくね。」

三人は体調不良になった?当主をおいて旅にでる。


タナトスに挑む力を、そして、最強になるために!


「ま、まて、またんか・・・俺も連れていけ・・・」

ヨシヒサの叫びは旅立つ三人に届く事はなかった。


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