第159話 セイも参加

その後リリーは何回も達していた。

リリーも頑張っていたが、既に体力が続かずに意識が朦朧としていた。

「リリー様交代を!」

タマが交代を何度か促していたがリリーは決して離れようとしなかった。

「い、いやです・・・アベルさん、は、渡しま・せ・ん・・・」


「リリーさん、どいてください。」

セイが無理やりリリーをのける。

「セイさ・ま・なんで・・」

「リリーさん、そこまで頑張った貴女には尊敬の念を感じますが、大事な事を忘れてはいけません。

アベルに陽の気を送らないといけないのに、貴女が邪魔してどうするの?

あとは私がやりますから、ゆっくり休んでください。」

「セイさま・・・」

リリーは意識を失う・・・


「タマさん、私が変わります。」

「セイちゃんはダメだって!」

「もう、遅いです。」

セイはアベルにまたがった。

「さあ、早くして、そうしないと私の貞操が無駄になるでしょ。」

「もう、後で怒られても知りませんからね。」

タマはセイに呪文を唱える。


「あん、何これ?リリーはこれを耐えていたの?」

「凄いですよね、さあセイちゃん腰を落として大人になってください。」

「タマさん、少し怒ってない?」

「私は止めたのに無視するんですから・・・割り増しで激しくしてあげます。」

「ちょ、ちょっと、これヤバいよ。だ、ダメ、身体が勝手に・・・」

セイの身体にアベルの刀身が沈み込む。

「あっ、き、きちゃう!私の奥にアベルが!」

俺は朦朧としていた意識が回復して目を開けるとセイがいる。

「セイ?なんで?」

「リリーさんと代わったの。私の純血も捧げるんだから絶対治ってよ。」

「待てって、王女のセイがこんな形では不味いんじゃ?」

「今更よ、もう入って来てるんだし、途中でなんてやめれないわ。」

「セイ、ありがとう。

俺のために・・・」

「そうよ、感謝しなさい、私と意識を失うまで頑張ったリリーさんにもね。」

「ああ、責任はとるよ。」

「当たり前よ、さあ、私を受け取ってね。」

セイは腰をおろし、アベルを奥まで受け入れる。

「うっ、大きすぎるよ、アベルのがいっぱいになってる。」


「さあ、セイちゃんも繋がった事ですし、いきますよ。」

タマは出力を上げる。

「ちょ、タマさん何を!あっあぁぁぁ!」

セイは一気に達したようだった。

「バンバンいきますよ!」

「まっ、待って、少し休憩を・・・」


「ダメです、ここが正念場ですからね、一気に勝負をかけますよ・・・セイちゃん、快楽の極みを味わってね。」

タマは笑顔だが、その表情にはイタズラ心も混ざっていた。


「タマさん?ごめんってば!ねえ、その表情怖いよ、優しくしてよ。」

セイはタマに許しを乞うが・・・


「ダメです、私の言うことを聞かなかったんですから、当初の予定は変わりません。

本来は修行を受けたそこの巫女がする予定だったんですけどね。

セイちゃん、頑張ってね。」

タマは今までと違う呪文を唱え出した。


「タマさん、待って、あっ、あん、何これ、凄すぎる、アベル、離さないで、飛んじゃいそう!」

セイはアベルを抱き締める。

「セイ!」


俺を抱き締めたせいなのかセイは抱き締めた瞬間大きく震えだし、一気に達したようだ。

その瞬間、部屋中の光がセイから俺の中に注がれる。

更にセイが首にかけていた勾玉が更に輝き、その光もセイを伝い俺の中に入ってきた。


そして、俺についていた呪印からの黒い物がついに途絶えた。

その瞬間、今まで味わった事の無い快感が俺に駆け巡り、俺の刀は爆発した。


「あ、あつい・・・」

セイは俺にしがみついたまま、じっと快楽がおさまるのを待っていた。

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