傷ついてる自分
Y
第1話
僕は高校1年生、高校入学と同時に親の仕事の都合で県外から東京に引っ越してきた。最初は教室に入ると周りは知らない人ばかりで逆にわくわくしていた。そんな日々から数ヶ月が経った。僕の周りにはたくさん友達ができていた、「自分は好かれているなー」なんて思ったりしていた。しかし実際はそうではなかった。
ある時僕は1人の友達が自分の悪口を言っているところをきいてしまった。友達は「最近あいつ調子乗ってない?」と僕の胸を傷つけるようなこと言っていたのだ。それだけならいいもの、それに便乗しもう1人の友達も「最近壁感じてて関わるの嫌だったんだよね」と言ってて僕の視界は一瞬で暗くなった。その日の夜僕は学校に行きたくないと思ってしまった、中学の友達は遠くて会えないし、高校の頼れるような友達もいない、ずっと仲良くいれると思っていた友達に悪口を言われているという現実を受け止められずにいた。親に友達に悪口言われたから学校行きたくないとも言えず僕は頑張って学校に行くことにした。次の日の朝僕はなにもなかったかのように「おはよう!」と挨拶をした。すると「おはよー」いつも通り返ってきた。僕は昨日のはなにかの間違いなのかな?って思い、安心した気持ちで過ごしていた。しかし、次の授業は移動教室のため友達に「一緒に行こう」と伝えると「ごめん!用があって遅れるから一緒に行けない」と言われ、僕は1人で行くことにした。そして歩いていると後ろから友達の笑い声が聞こえるた、振り返ると友達は僕をはぶいて歩いていたのだ。辛い気持ちよりなにも考えられない自分がいた。そこで初めて僕は嫌われている、はぶかれていると確信したのだ。それからいじめはエスカレートしていき、自分が友達のところに行くと「あっちに行こうぜ」と言われ避けられて、グループLINEもみんな退会して僕1人だけになってしまった。楽しい高校生活のはずがこんなに辛い生活になってしまうとは。僕は学校に行きたくない。なにもしたくない、もう消えてしまいたいと思うほど追い込まれていた。自分はなにもしていないのに、最初はあんなにくだらないことを話して大笑いして仲良かったのになんでこんなに嫌われないといけないのか、悲しみに酷く溺れていた。その後僕は家族に「学校行くの辛いから少し休みたい」と話した。そしたら家族は察したのか「わかった、行けそうになったらちゃんと行くんだよ」と言われ家族の優しさあたたかさに感動した。そして休んでいる間、県外の地元に住んでいるおばあちゃんに会いに行くことになった。久しぶりの地元に僕は嬉しくて仕方なかった。そして僕は中学の頃の友達に「今からそっち行くんだけど遊べる時間ある?」と連絡した、すると「学校終わった後なら全然いいよ」と言われ遊ぶ約束はした。その後おばあちゃんの家でおばあちゃんとたくさん話してご飯を食べ、中学の友達と遊ぶため約束の場所に向かった。するとそこには馴染みのある懐かしい顔があった。高校生活の辛さと悪口を言われて避けられていた日々を忘れてしまうほどの嬉しさが込み上げた。
傷ついてる自分 Y @yudai2004
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