第10話 事件解決……✨🤗✨✨

「大事なことなので、もう一度言って差し上げましょう!!」

 上から目線で阿井アイアイは飯沼勝利を見つめた。


「ぬうゥ……、なにィィィ!!」

 若干、飯沼の顔が引きつったようだ。



「真犯人は、!!」

 またアイドルのように軽やかにダンスを舞って、容疑者の飯沼を指差した。


 アニメの探偵美少女さながらの見事なポーズだ。



「くうゥ……!!」

 さすがに、飯沼勝利も観念したようだ。

 グッタリと項垂うなだれた。



「さァ、アキラ!! とっとと彼を捕まえなさい!!」

 まるで阿井アイアイは上司を気取り、アゴでオレに指示を送った。



「ぬうゥ……」

 渋々、オレは飯沼勝利に手錠を掛けた。




 こうして、アッと言う間に事件は解決した。




「いけない!! もうこんな時間!!

 ライブリハに間に合わないわ!!」

 アイアイはオレの腕時計で時間を確認し、腕を引っ張りかせた。



「なッ、どこへいそがせる気だよ!!」

 


「決まってるでしょ!! ライブ会場よ!

 こんなつまらない事件に関わったから、遅刻するじゃない!!」



「あのなァ……、こんなつまらないッて!!

 お前は刑事だろう!!」

 


「バカねえェ……。私はアイドルじゃ、食べれないから合間にバイトで刑事をしてるのよ」



「えェ……?」なんだ。それは。

 どんだけ、ワガママなアイドル刑事なんだ。この子は。





 けれども悔しいコトだが、この美少女AI刑事デカ阿井アイアイが事件を解決したのは紛れもない事実だ。


 

 しかし世間には、阿井アイアイが事件を解決したコトは知られていない。








   THE END






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AI刑事《デカ》✨😜✨💕 阿井《アイ》アイ✨💕御愁傷様です❗ アナタが真犯人に決定✨😜✨💕 透明の密室殺人事件を暴け❗❗ オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白 @aitr8228

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