第6話 「あたっ。」×3

 俺は紫電剣を鞘から抜き、構えた。


 草薙も杖を構えている。


 そして、試合開始の鐘が鳴った。


 草薙が上級炎魔法のファイアボールIIIと魔法の障壁を同時に詠唱を始めた。


 俺は、そこに突っ込んでいき、障壁を叩き割った。

 そして紫電剣を大きく振りかぶるとな見せかけて蹴り飛ばした。


 草薙はメキメキという音を立てて、壁にめり込んだ。


 そして、試合終了の鐘がなった。


 次は、胡春の試合だ



 ◇



 控え室に入ると、胡春がロケットランチャーの手入れをしていた。


 ロケットランチャーを構え、コート内に入って行った。


 そして試合開始の鐘が鳴った。


 「ちょっ、ちょっとま…」と、最後まで言いきる前にロケットランチャーの弾が命中し、勝負は決まった。


 「もう魔法関係ないですねー、清滝(きよたき)君。」


 「ああ。確かに天野と藤原と春風は、魔法を使っていないな、だが、能力が高いのはわかる、草薙や立花も強いが、まず他の奴らとは魔力量が圧倒的に違う。」


 「確かにそうですねー。たぶん、2年の時の私や清滝君よりは、魔力量は多いですねー。」


 

 ◇



 そして結局、決勝で優と裕也が戦ったのだが、裕也が事前にトラップを仕掛けていた事が発覚し、裕也が退場させられたため、優の勝利で体力測定は幕を閉じた



 ◇



 ーー昼休み


 「天野、藤原、春風ちょっと来い!」


 「なんですか阿久津先生。」


 「あの試合はなんだ、ほぼ魔法を使って無かったじゃないか。ここは一応、魔法の名門なんだぞ。」


 「あたっ。」


 「あたっ。」


 「あたっ。」


 今回は3人とも竹刀で叩かれた。




 そして俺達は学食に行くことにしたが、かなり混んでいた。


 「おっラッキー。4席空いてる。優あそこ座ろうぜ!」


 「おう!」


 「じゃあ私は先に席に座って場所取りしてるよ。」


 「じゃあ、俺が胡春の分頼んでくるけど、何がいい?」


 「じゃあ、日替わり定食で!」


 「りょーかい。」


 


 そして料理を持って席に戻ったらもうひと席埋まっていた。

 その席に座っていたのは立花葵だった。



              ーー続く



 


 

 

 



 


 


 

 


 

 

 

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記憶の剣(つるぎ) ボンド @bondo2

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