作者の書きたいことと読者の知りたいことにズレがありそう…

 この作品は叔父の説明パートと当時の体験談パートの二つに分かれています。
 前半パートは、「私」が叔父の立場を説明しているのですね。ちなみに、作中に登場する「父」は「叔父の父親」であり「私の祖父」にあたる人物でいいのですよね? ごめんなさい。読解力が足りず混乱しまいました。他にも、叔父の説明をしているときに「私は巫女体質で…」といきなり「私」の説明が入り少しだけ困惑しました。おそらく作者は、幼かった頃の「私」から見ても叔父がヤバかったと伝えたかったのでしょう。それでも前半パートはいらないと思います。前半の叔父の説明と後半の叔父が体験した出来事は関係していません。「その日の夜の事だ。」からスタートしても、物語は成立します。詳しく書こうとした結果、情報量が多すぎ、かえって読みにくさを感じました。おそらく読み手は「親族の身になにが起こったのか」だけ知れば十分なのに、作者は親族の人物紹介に力を入れています。自分は文章を必死に読んだものの、物語を楽しむ余裕はありませんでした。読解力が足りず、本当にごめんなさい。
 
「火葬場の煙や犬の態度など、これから何かが起こりそうな前兆があったんですけどね」
「たとえ短くまとめられていたとしても、企画に反していますね」
「顔出しNGなのに、あどけない顔がガッツリ出てます。つい、おいおいって…」
「わざとなのでしょうか? ツッコミを狙っているとしか思えなかったのですが(違ってたらごめんなさい)」
「そう。ご本人登場しているのです。企画内容には“怪物や幽霊の顔出しNG”しか書いてないから『じゃあ死神ならいいよね』って思ったのでしょうか?」
「怖いと感じる対象(ご本人)が登場しない怖い話の企画なのに…。細かく書かないと、趣旨が伝わらないのかもしれませんね」
「改めて、文章で伝える難しさを痛感しました」