第2話老女は異世界神を旅の道連れにする事にした

異世界の神をいびっても仕方がないので、とりあえずは建設的な事を話す事にした。


「この世界について話してもらおうか?私は地球生まれの日本育ちだ異世界の話なんぞ孫や曾孫と読んだり見たりしたラノベや漫画、アニメやゲームの中だけだ。この世界はどうなってるんだい?ラノベの世界と一緒なのかい?」

「ひ・・・引き受けてくださるんですか!!」

「・・・不本意だが来てしまったのは仕方ないだろう。なら建設的な行動をとるしかないだろう?違うかい?」

「そ、そうですね。では・・・この世界は4つの大陸が存在します。今我々のいるのは一番大きな大陸エイデルスの南にあるラフィール国の魔の森と言わ「ちょっと待ちな!!今魔の森って言ったね?まさか魔物がいる場所に私を寝せといたって言うんじゃないだろうね?」・・・はい。すみません。ですが葉月さんの張った結界が発動したままなので安全でしたよ?」

「・・・結界があって安全とか言う問題じゃぁないんだよ、気持ちの問題なんだよ?っていう事でちょいと歯ぁ食いしばんな?なぁ~にちょっとぶん殴るだけだよ」


スッと力を込めて拳を握るが異世界神はまたも土下座を繰り広げた。何なんだい?本当に土下座文化は異世界に浸透してるのかい?殴る気が失せるよ全く。

話が進まなくなりそうなので拳は降ろした。自分の結界の事は自分でもわかっていたからね。だがそれとこれとは別だがね!!


「申し訳ありません。ですが私が街とか村へ行くわけにはいかないじゃないですか。なので森の中しか思いつかず」

「はぁ?アンタは馬鹿じゃないかい?何で街じゃダメとか思うんだい?まさか神だからとか言うのかい?そんなこと気にしてたら何にもできやしないよ!うちの方の土地神やら大神やら氏神とかあやかしまで祭りやら花火大会やら出没してるぞ?人の振りして出歩くのは普通にしとるよ?出店でたこ焼きやらお好み焼き、チョコバナナなんかを買い食いしてるわ輪投げに型抜き射的なんかも楽しんでるよ・・・風船片手に水風船弾ませてねぇ祭りを大いに楽しんでるよ。だからアンタも引きこもる必要なんざないnじゃないかい?」

「・・・・・・えぇ?神がそんな事していいんですか?!」

「あんた固すぎるねぇ・・・この世界の方が地球より若いんじゃないかい?なのに今からそんなんじゃぁ大変だよ。地球の神だって色々やってるよ?アンタも色々試してみてから引きこもってもいいんじゃないかい?」

「いいんでしょうか?私が人と接するなんて・・・」

「だから固いってんだよ!!良いんだよ何事も経験って言うじゃないか。どんなことがこれから役に立つか分からないんだよ?なら色々と経験してみりゃいいのさ・・・と言う事でさこの世界はアンタの世界なんだ私と一緒にこの世界を見てまわりゃいいじゃないか?」

「えぇ・・・それは・・・いいのでしょうか?」

「いいんだよ。アンタは私を巻き込んだんだなら責任取って私と一緒に旅をしていろいろ経験しな!!」


困惑してるような異世界神の頭を乱暴に撫でる。きっと私よりも年は上だろうが経験が足りてないと思うんだよねぇ。老人張りに頭固いしそこはもっと気楽に考えてもいいと思うんだが・・・まぁ土地神達に比べりゃ可愛いもんさね。あいつらはまぁ遠慮も何もないからねぇ。本当に何であんなに騒がしいのかねぇ日がな一日家でダラダラしてみたりゲームしたりネットサーフィンしたりと自由過ぎる。

ほんの少しあいつらのように気楽に構えりゃいいのにねぇ。

そうして葉月は旅の道連れに異世界神を連れて行くことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

小南葉月の異世界漫遊記~だが本位じゃない 冥狼 @ghostheaven

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ