第4話 暇

雨水の事務所から帰ってきた俺は暇を持て余していた。

今は午前10時30分。今は学校で授業が行われている時間だ。

俺は何もすることがないので寝ることにした。昨日あんまり寝れなかったからな。

ということで実質俺は二度寝みたいなことをする。そして僕は眠りの世界へと誘われる。


そこで俺は目を覚ました。今の時間を確認しようとする。しかし、周りに携帯がない。俺の部屋には掛け時計もないからどうしようもない。仕方がなく立ち上がろうとするがなぜか動けなかった。というか体のどこからどこまで動けなかった。勇逸動かせるのは頭と首だけだった。そして僕は何かの浮遊感に襲われる。そのあと、謎の道路に出た。その道路には見覚えがあった。それも、いやな思い出の道路が・・・


目の前には軽自動車がある。その軽自動車は前がかなりへこんでいて、ボンネットの口が曲がって開いていた。その軽自動車の運転手らしき人が車の出口から出てきた。

その運転手は何もないところを両手で揺さぶらせるようにしている。そしてすぐに運転手はどこかへ電話した。その後救急車が何もないところを担架に乗せるような動作をしてどこかへ運んで行った。この景色には見覚えがあった。俺が昔感じた光景だった。そして、何もないところに何かがあるということはわかっていた。

そんな場面で俺は身を覚ました。


俺はベッドから跳ね上がった。起きた時、俺は汗だくだった。いやな思い出を思い出したからな。正直、もうあの夢は見たくなかった。

「これで何回目だよ」

俺はこの夢を何回も見ている。

それにしても、今は何時だろう。俺は携帯を確認した。よかった、ちゃんと携帯があった。今は午後5時だった。どれぐらい俺は寝ていたのだろう。

「腹減った・・・」

そろそろ飯作るか。と思ってリビングへ向かう。

でも、そこにはなぜか料理が作ってあった。テーブルにいろんな料理が乗っている。

そのテーブルには、腕に額を乗せた沙羅がねむってた。なんでこいつがいるんだ?と思っていると沙羅が起きた。

「ん、、、あ、あんた起きたんだ」

「あぁ、起きたよ。でもなぁ、目覚めはあんまよくねぇよ」

「え、なんで?」

「お前がいるから。ってかなんでいるんだよ」

「暇だったから。」

「なるほどな、別にそれはいい。でもさ、なんでこんなに料理があるんだ?」

「あぁ、今日金曜日でしょ?だから燐ちゃんと響の家で一緒に食べようと思って」

「お前は馬鹿か?なんで人の家で勝手に料理作って勝手に誘ってんだよ」

「あんたならいいと思ってw」

「ナニワロテンネンオマエ」

「あ、ちなみに燐ちゃんもうちょいで来るわよ」

「はぁ?!そういうことはもっと前に言えよ!俺まだ着替えてないんだが」

「別にそれでいいじゃない」

「お前が良くても俺がダメなんだよ」なんてこいつは自己中なんだ。

そんな口論をしていると家のインターホンが鳴った。

「ほら、噂をすればご登場しましたよ。」沙羅はそう言って玄関に向かっていった。

俺はそれと同時に沙羅の後ろについて、迎えに行く・・・フリをして自分の部屋に入り鍵を閉めた。

「はぁ?!何やってんの?もう燐ちゃんが来たのよ!」

「俺はまだ着替え終わってねぇんだよ!」

「そんなこと言ったって・・・」

「仕方ねぇだろ」俺がそう声をかけても返事が返ってくることはない。どうしたんだ?と思ったが気にせず着替えをしていた。着替えをし終わった後、俺は部屋から出た。そこで俺は目を見開いた。沙羅が廊下に倒れていた・・・






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