おまけ 設定集

花盛かもり 快晴かいせい

 浄威きよい神社の息子。現世うつしよ常世とこよの境界が曖昧な異分子。

 特に家業で何かしている訳ではないが、見えているが故にあやかしに介する。

 故に、異能使いながらも何もかもが自己流。

 遠く昔に名をはせた祈祷師、きよの生まれ変わり。

 浄威神社はもともと浄が輪廻の拠り所として立てたものだったが、天弧を探す目的を隠し口頭伝承に頼ったため、長い時の中で由来も目的も忘れられ、形骸化している。

 そのため、周囲に異能者もそれに詳しい人もいない。

 見えることが不安で苦痛だったこともあり、普通と違うことが地味にコンプレックス。

 だが、見えることでできる事があると知ってからは、開き直って変人扱いに甘んじている。変人扱いされている自覚があるため、人との交流には一線を引きたがる。



【中村 茜璃あかり

 天狐、アコの転生した人間。アコが自分の中に封じ込めた記憶は抜け落ちているが、基本的に他の資質は全て受け継いでいる。力の制御は経験という意味でアコに敵わないが、単純な神通力はアコを遥かに上回る。

 ただし、現在は普通の少女。人ならざるものが見えることも隠していれば、安易に力は振るわない。

 前世が天弧だけに、狐の妖との縁は深い。助けた狐は眷族として侍る。



【アコ】

 妖艶な天狐。遠い昔に浄に焦がれて滅されたが、その際に忘れたくない想いが勝って、自分の力と記憶を閉じ込め、別物として潜んだまま人間に転生した。故意ではない。

 形を成したアコは、掌大の銀の狐耳と尻尾をはやした和装の美女姿で、生まれ変わりの茜璃の隣に現れる。茜璃の拒否がなければ憑依も可能。

 アコが抱え込んでいる記憶は茜璃から分断されているが、同一人物なので根っこは繋がっておりある程度伝播する。



【桜】

 花盛の家の守護。浄の時代から何度か代替りしており、年若いため若様(きよ)とアコとの出来事を知らない。

 若様を守るための社という使命感は強く、門兵のように神社を護る。

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晴れと常世 ちえ。 @chiesabu

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