さようなら全てのゾンビの父
公園で見知らぬ子ども達が、ゾンビの父の家と同じ家族構成でママゴトをしている。
ゾンビの父役の子どもは、無邪気に「噛ませろー」とはしゃいでいる。
ベンチでそれを見ていたゾンビの父はうつむいた。
「もう、仕方ないね」
隣に座っていた母は、ゾンビの父の腕を引き寄せると、ガブリと噛んだ。
ゾンビの父は、みるみる内に血色が戻った。
「私とゾンビ、どっちが強いと思ってるの?あなた、いつまでもウジウジしてちゃダメでしょ」
人に戻った父は、前を向き立ち上がると大きな声で「はいっ!」と応えた。
ママゴトをしていた子ども達は、その声に驚いて走って逃げた。
おわり
父ゾンビ 塩塩塩 @s-d-i-t
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます