第6話 偵察

「閣下!作戦幕僚、意見具申!」


今回の結果を受け、私はダーフィット大将に進言することにする。


「具申、許可する。なんだランメルト中佐。」

「はっ!あの艦隊に向け、偵察隊の派遣を進言いたします!」

「偵察隊……?」

「我々は、あまりにあの異星人の艦隊について知らなさ過ぎであると愚考します。ならば直接、その姿をとらえるべきではないか、と。」

「うむ……」


ダーフィット大将は腕を組み、しばらく考え込む。が、やがて目を開いて立ち上がり、応える。


「そうだな、敵を知ること、それは勝利に絶対必要な条件だ。分かった。偵察隊の派遣を許可する。」

「はっ!ありがとうございます!重ねて、お願いがございます!」

「なんだ?」

「はっ!小官もその偵察隊に、加えていただきたく!」

「なんだと!?」


座りかけたダーフィット大将が、私のこの進言を聞いてガバッと立ち上がる。あまりに勢いよく立ち上がったため、大将閣下の身体がこの艦橋内で浮き上がるところだった。3人の士官が、大将閣下の身体を支える。


「おい、中佐!それはどういうことだ!?」

「直に、自身の目で確かめたいのです、閣下!」

「いや、貴官の任務は作戦立案だ!偵察任務ではない!」

「ですが閣下、その作戦立案のためにどうしても直接、異星人の艦隊を見ておきたいのです!もはやこれは、通常の戦闘ではないのです!」


私は食い下がる。これは作戦幕僚としては越権行為であることは承知の上で、しかし私はやはり直接、彼らの姿を見たい、我々とはまるで異なる技術と文化の星から来た彼らを、間近で見なければならないと感じた。これは軍人としての直感である。

やはり大将閣下は反対される。だが、この戦いがすでに通常の戦いでないことは、この大将閣下が一番理解している。やがてダーフィット大将は座席に座り、私に言う。


「……分かった。貴官の偵察隊参加を許可する。」

「ありがとうございます!」

「このまま10万キルメルティ離れた場所から間接的な情報だけで判断して、勝てる相手ではないだろう。今までの艦隊とは、まるで違う。ならば思い切って、打って出るほかあるまい。」

「はっ、その通りです、閣下。」

「だが、ランメルト中佐よ。」

「はっ!」

「……作戦参謀として出向く以上、必ず帰還せよ。これは命令だ。」

「はっ!了解いたしました!」


私は敬礼し、直ちに出撃準備に入るため、艦橋出口へと向かう。出入り口で振り返り、ダーフィット大将の方を見ると、閣下自ら、私を見送って下さる。大将席の脇で起立し、私に向かって敬礼していた。

私も感極まって、その場で直立、敬礼を返す。そして足早に出口を飛び出し、扉を閉める。そしてそのまま私は、格納庫へと向かう。

格納庫にたどり着くと、すでに航空機の発進準備が整っていた。船外服に身を包んだバート少佐が、私の現れるのを待ち構えていた。


「遅いぞ、ランメルト!」

「すまない、バート少佐!」


私は慌てて船外服のヘルメットを被り、そのヘルメットのバイザーを開けて、バート少佐に応える。


「ところでランメルトよ、お前が進言した通りの装備を取り付けたんだが……」

「そうか。もう取り付けたのか。」

「いや、それなんだがな……偵察任務でなぜ、爆装する必要がある?」

「確かめたいことがあるからだ。」

「だが、短距離通常弾をたった1発だぞ?どうせなら、長距離の熱核融合弾を取り付けた方が……」

「いや、それでいい。別に、相手を撃沈することが目的ではないからな。」

「そうか。」


まだ腹落ちしていないようだが、ともかく彼はパイロットであり、軍令部の下した命令に従う義務がある。私はバート少佐に敬礼し、命令を伝える。


「バート少佐!これより貴官に、司令官閣下の命令を伝える。」

「はっ!」


返礼するバート少佐。私は続ける。


「これよりあの異星人艦隊に向け、偵察隊を組織し偵察に向かう。貴官を、その偵察隊の隊長とし、これを率いよ!」

「はっ!了解いたしました!」

「私は作戦幕僚として同行する!直ちに発進せよ!」

「了解!」


バート少佐は応えると、その場でジャンプする。私は、バート少佐の向かう先を見る。

そこには、バート少佐の機体があった。天井に張り付くように配置された7式戦闘機、そう呼ばれている複座の機体の前席に、バート少佐は乗り込む。私もその7式戦闘機の後席に向かってジャンプする。

ヘッドレストに掴まると、私は体の向きを変えて座席に収まる。そしてベルトを閉めた。すると、キャノピーが閉じ、発進態勢に入る。


「7式、1番機、発進準備完了!」


無線で叫ぶバート少佐の声に呼応して、格納庫内から作業員が退避する。すでに減圧が開始されており、格納庫奥に見える圧力計の数値がみるみる下がるのが見える。そして、その数値はやがて、ゼロを指す。


『航空管制より1番機、格納庫開く!』


管制室が、格納庫を開くと告げる。すると、この1番機の張り付いたハッチが、徐々に開く。

ハッチが開き切ると、その裏側に張り付いたこの7式が宇宙空間にさらけ出される。すぐに管制室が無線で、発進を知らせる。


『1番機、発進!』


その掛け声と同時に、1番機は勢いよく射出される。ハッチの裏側に取り付けられた電磁射出機カタパルトが、この複座の機体を一気に押し出した。あっという間に、全長750メルティの戦艦デ・ロイテルの先端を追い越して、宇宙空間へと投げ出される。

航空母艦や別の戦艦から発進した機体も追いつく。7式ばかりが、全部で5機。所定の場所で合流し、V字の編隊を組む。


「1番機より各機!これより偵察任務のため、異星人艦隊へと向かう!各機、増速!」


ヒィーンというロケットモーターの唸り音が後席まで響く。5機の偵察機は、あの未知の文明の艦艇100隻が集結する、10万キルメルティ先の空間へ向けて進発した。


◇◇◇


「やっぱりすごいわよ、フォルクハルト。」


私をおだてているのは、私のベッドの中で一糸纏わぬ姿でうつ伏せに寝そべっている、オリーヴィア少尉だ。


「いや、あれは単なる偶然だよ。」

「何言ってるのよ、あのタイミングで探査するよう命令したのはあなたでしょう?それに、あの指向性レーダーを搭載するよう進言したのもフォルクハルトなんでしょう?」

「それはそうだが……」

「あれがなかったら私達、今頃はこの宇宙のデブリになっているところだったわ。ダーヴィット准将ももう少し、あなたのことを認めてくれてもいいのにね。」


彼女は慰めてくれるのはいいのだが、私はかえって虚しくなる。まさにオリーヴィア少尉のいう通り、我々は間一髪で助かった。だが、我が准将閣下の態度は相変わらずだ。後退をやめたあの艦隊から10万キロの距離を保ったまま、対峙を続けている。

もっとも、その先どうするかなど見通しもなく、ただここで無駄に時間を過ごしているだけだ。いっそ大回りしてあの艦隊を抜けて、直接この星域の地球アースに向かうという手もあるが、それすら行おうともしない。かといって、あの艦隊と接触するわけでもない。ただここに止まる。それ以上も、それ以下もない。先の見通しも、前の振り返りもない。一体この先、どうやって任務を遂行するつもりなのか?

慎重というより、臆病と表現した方がむしろふさわしい我が司令官閣下を前に、私はかなり不満が鬱積している。そのストレスを、擦り寄ってきたこの女性士官で晴らしている自分がここにいる。


あの機雷の罠を切り抜けて、すでに6時間が経過していた。勤務時間を終えて、私は自室に戻ったところだ。なぜかそこに、オリーヴィア少尉までついてきてしまったが。

作戦参謀ということで、他の士官よりもやや広い部屋を割り振られている私は今、そこに2人での時間を過ごしているわけだが、優遇されている分、義務も生じる。不意に、私の部屋の電話が鳴り出す。


『フォルクハルト中佐!』


電話の主は、艦橋にいる士官からだった。


「なんだ?」

『はっ!お休みのところ、申し訳ありません!当艦の指向性レーダーが、何かを捉えたとの報告が入りました!』

「……何かとは?」

『20メートル前後の、航空機らしき機影を5つ、捉えたとのことです!作戦参謀殿には、直ちに艦橋にこられたしとの准将閣下の御命令です!』


やれやれ……早速、その義務とやらが生じてしまった。仕方なく私はベッドを出て、ハンガーにかかっている士官服を纏う。


「あら、お出かけ?」

「そうだ。艦橋から呼び出された。」

「大変ね、あの閣下のお守りも。」

「仕方ない。これも私の仕事だ。ところで……」

「なあに?」


ベッドの上でくつろいでいるオリーヴィア少尉に向かって、私は言う。


「……そろそろ、自分の部屋に戻ったらどうだ?」

「どうして?ここが私の部屋よ?」

「いや……この部屋の主である私が艦橋に出向くのに、少尉だけが残っていてもだな……」

「待ってるわよ。私がいれば、寂しくはないでしょう?」


能天気に、ベッドの中から手を振るオリーヴィア少尉。すっかり私の妻でいるつもりの彼女だが、シーツの隙間から、艶かしいその身体が垣間見える。煩悩に一瞬、心が支配されそうになるが、気を取り直して私は慌てて部屋を出る。


艦橋にたどり着くと、すでに接近する5つの機体に騒然となっていた。


「5機の機影、さらに接近!推定接触時刻、8分後!」

「相手はなんだ!?まだ、姿は捉えられんのか!?」

「現在、光学観測を行っております!」


私はダーヴィット准将のすぐ横に立ち、状況を尋ねる。


「閣下、何が起きているのですか!?」


するとダーヴィット准将は私を見るなり、一言。


「遅い!何をやっていた!?」


本来ならば当直を終えて、もう寝ている時間だ。それを無理に切り上げてやってきたというのに、この程度の声掛けしかできないのかと、私は一瞬、ムッとする。


「……それで、その5つの機影というのは?」

「今、光学観測中だ。もうじき、モニターに現れるであろう。」


不機嫌そうに応えるダーヴィット准将。やがて、正面モニターにその姿が現れる。


「……航空機ですね。」

「そうだな。確かにこれは、航空機だ。」


そこに映し出されているのは、やや青みがかかった塗装の施された機体。キャノピーに主翼がはっきりと見える。


「どう思うか、中佐。」


いきなり、この無能……いや、ダーヴィット准将が私に尋ねる。私は逆に尋ね返す。


「どうと申されましても……航空機としか……」

「いや、違う!この航空機が何のためにこちらに向かっているのかと聞いている!」

「なんだと言われまして、目的はたった一つでございましょう。」

「なんだと!?やはり、攻撃か!?」

「いやまさか……たったの5機ですよ?」

「では、なんだというのだ!?」

「偵察でしょう。それ以外には、考えられません。」


たった5機で、まさかこの100隻の駆逐艦に向けて攻撃を仕掛けるとはとても思えない。常識的に考えて、偵察だろう。この画面に映し出された機体を見る限りは、武装らしきものも見えない。

だが偵察と聞くや、この准将閣下の気は急に緩む。


「なんだ、偵察か……ならばフォルクハルト中佐、あとは適当に相手しておいてくれ。」


と言って、何と艦橋を出て行ってしまう。私は、唖然とする。


元々、私は非番の時間に呼び出され、今ここにいる。にも関わらずあの艦長兼指揮官は、そんな私に偵察機への対応を押しつけて、さっさと自室に帰ってしまった。何という指揮官だ。


仕方なく私は席に座り、正面モニターを見る。偵察隊と思しき5機の機体は、接近を続けていた。まもなく、ここに現れる。


「全艦に伝達!攻撃を仕掛けてくる可能性もある、いつでもバリア展開できるよう構えておくように!」

「了解!」


さて、これまで我々はこの星の人々とは、レーダー越しにしか認識していなかった。が、ここにきて初めて直接、彼らの姿を直接、見ることができる。

先ほどの映像を見る限りは、接近中の航空機は、まるで我々の複座機のような機体だった。つまりここではまだ、航空機による戦闘が行われているということになる。

我々の戦闘は、30万キロという距離を隔てて行われる。大口径砲による撃ち合いのみで、航空機が介入する余地などない。もし、航空隊を発艦させたところで、30万キロ先に到達するには半日以上かかる。通常の艦隊戦は、長くても5時間。航空隊が到着する前に、戦闘が終わってしまう。だから我々の戦闘では、航空隊の出番はない。

彼らの砲は、射程10万キロ。だが、先の艦隊戦を見る限りは、さほど命中率が高いわけではないようだ。ゆえに、より接近した戦闘も行われているのだろう。それが、航空隊が存在する理由だと推測される。

だが、我々には航空隊と呼べるものはない。各艦に2機づつ、航空機が搭載されてはいるが、ほとんどが哨戒機と呼ばれる6人乗りの寸胴な機体で、とてもドックファイトができる代物ではない。複座機という戦闘機型の機体もあるにはあるが、ほとんど配属されておらず、この100隻の中にはたったの2機しかない。

対空機銃の類も、この駆逐艦にはまったく取り付けられていない。航空機による戦闘がないのだから、当然といえば当然だ。かつては駆逐艦にも対空機銃が取り付けられていた時があったそうだが、今はすっかり廃れてしまった。


そんな我々が、たった5機とはいえ、航空隊を相手にしなくてはならない。とても指揮官が自室に帰っていい状況ではない。私の中に、緊張が走る。


「5機の航空隊、到達します!」


レーダー手のこの報告を聞いて、私は不意に立ち上がり、艦橋の窓の方へと歩く。窓際にて、その航空機が現れるのを待つ。

と、そこに1機、こちらから見て背面飛行のような姿で接近する機体が見えた。私は、窓に食い入るようにその機体を見る。

その航空機は、ものすごい勢いで通り過ぎた。が、私にはあの機体のコックピットの中が確認できた。一瞬だが、2人の人物らしき姿が見えた。


◇◇◇


まだ、興奮が止まらない。心臓の鼓動が、船外服の外からでも感じる。バート少佐のこの機体は、異星人の艦の一隻にかなり接近した。


300メルティほどの長さだとは知っていたが、大きさのわりに殺風景な船だ。目視で見る限り、外部の武装は、あの先端に取り付けられた巨砲のみ。

まさか、対空砲火すらないのだろうか?5機の偵察機にはいずれも、攻撃されたという報告はない。私は、バート少佐に指示する。


「左旋回しつつ、減速!もう一度、あの機体に接近する!」

「了解……って、おい!減速だと!?」

「見たところ、対空砲火すらなさそうだ!じっくりと確認したい!」


大きく旋回しつつ、再度接近を試みる。あの船の詳細を知りたい。可能ならば、あの中をもう一度見たい。

が、バート少佐のやつ、1キルメルティ以内には近づこうとしない。やはり、対空砲火の存在を警戒しているのだろう。こればかりは、パイロットの本能というやつだ。おかげで、さっきよりもあの艦の艦橋部分と思われるところがよく見えない。

代わりに、あの艦の全体がよく分かる。灰色の塗装で塗られたこの艦は、大型砲を1門だけ搭載した砲艦であり、それ以外には左右側面にある2つの小さな穴ぐらいしか武装らしきものは見当たらない。あれは、ミサイル発射管か何かだろうか?

相変わらず、対空砲火はない。撃ってくる様子がまるでない。というか、対空機銃などはまったく見当たらない。回転砲塔すらない。

先端にある巨砲のみが、異様に目立つ。800発のミサイル群を、たった一発でほとんど消滅させたほどの威力だ。射程は推定30万キルメルティ。しかし、正面の攻撃力以外には、驚くほど無防備だ。


そういえばこの船には、不可解なほどの防御力がある。熱核融合機雷すら弾き返すほどの、強力な防御兵器。それは一体、どういうものなのか?


「バート少佐!爆撃用意!」

「了解!」

「目標、あの艦の艦橋部!一撃後に全機、急速離脱する!ただし、爆雷投下時はゆっくり接近し、その様子を撮影する!」

「ゆっくりって……それじゃあちらに察知されるぞ!?」

「察知させるためにそうするんだ!でなければ意味がない!艦正面より回り込み、攻撃開始!」


バート少佐は、この任務の意味を理解していないようだ。が、構わず私は指示を出す。大きく旋回し、あの艦の正面に出たこの機体から、爆雷が投下される。


「目標、正面艦の艦橋!てぇーっ!」


ガコンという鈍い音とともに、爆雷が切り離される。それは真っ直ぐ、艦橋の窓に向かって吸い込まれるように飛翔する。やがてそれは、目前で炸裂する。

眩い光が見える。が、それは艦橋の少し手前で光っている。その下にうっすらと紡錘型に光る何かが、あの艦の全体を覆っているのが見える。

思った通りだ。やはりこの艦には、強力な防御兵器がある。私はそれを、目視で確認した。


◇◇◇


「バリア展開!」


正面から、ミサイルのような飛翔体が飛んでくる。狙いはここだ。私は直ちに、バリアシステムの作動を指示する。

ドーンという爆発音が響く。と同時に、不快なバリア作動音がギギギと響き渡る。爆発そのものは、大したことはない。我が艦を攻撃してきた機体は、再び旋回しているのが見える。


「損害報告!」

「攻撃は、我が艦に一発のみ!損害なし!」

「そうか。」


至近距離からの攻撃だったが、幸いにもそれを探知し、難なくそれを防ぐことができた。というか、まるでわざと攻撃を悟らせるような、あざとい攻撃だった。あの偵察機め、この艦にバリアを使わせるために、敢えて攻撃をしたのではあるまいか?


その後、5機の偵察隊と思しき航空機の集団は、元来た方角に向かって飛び去っていった。我々の艦の詳細が把握されたことは、間違いない。だがそれは別に問題ない。

問題は、どうやってあの機体の中の人々と接触するか、だ。

わざわざあちらから、こちらまでやってきてくれたというのに、ついに我々は彼らとの接触を果たすことなく離れてしまった。


◇◇◇


反撃はない。やつらは防御兵器は用いるが、我々に対して攻撃することは、ついになかった。いくら武装があの巨砲くらいしかないとはいえ、威嚇砲撃くらいは加えてきても良さそうなものだ。あまりにも何事もなさすぎて、不気味すぎる。


しかしそのおかげで、この偵察作戦によって得られた情報は多い。あの艦の極端な武装、防御兵器の実態が分かった。

だが、それ以上に重要なことが一つ、判明した。


最初のすれ違いの際に、私は見た。艦橋の窓に映る、異星人の姿。

一瞬だったが、あの時のことはまるで、スローモーションのように思い出される。

それは、群青色の制服に軍帽を被った、紛れもなく人の姿。


我々は今、異星人達と対峙している。それは間違いない。あのような艦艇を、我々は所有してはいない。

だが、その異星人の姿は、我々とほぼ同じ、人の姿をしていた。

この事実は、私のこの先の戦術を考える上で、何らかの影響を与えるだろう。私はそう、感じていた。

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