推理ドラマから第三者の視点で捉えた仲間達による奮闘劇。首謀者は誰だ?

これには驚きを隠せませんでした。
一風変わった形の異色作ですね。
主に主軸となるのは、ミステリーのような展開で事件に関わった人達に質問を投げかけていく、一歩引いたカメラ目線的な内容。
そんな登場人物との起こってしまったことを語り紡ぐドキュメントのようなハラハラする設定。
確かに文章には改行などの手ほどきがなく、読みづらい部分もありますが、それを忘れがちになるような会話の問いかけによるテンポの良さに思わず読みふけってしまいました。
一見、地味に埋もれがちに見えて、何かしらの面白味を感じます。
それはまさに、色々と小説を読んでいたらこのような原石に巡りあえた感覚。
読むごとに磨いて光るダイヤのような素敵な作品です。