第3話 第2都市殺戮団

「…おはよう」

・・・・・

「いただきます」

・・・・・

「行ってきます」

・・・・・

ガチャッ!

テクテク

「水ノ宮君?今日元気無いの?」

「猫又さん…うん、元気無い」

「どうして?」

「…………」

「あ…!ごめん、今の質問忘れて」

「お爺が死んだ。」

「えっ…。」

「ごめん、変な質問して」

「いいや、猫又さんは悪くないよ」

キーンコーンカーンコーン

「帰るか、誰もいない家に」

「ねぇねぇ、水ノ宮君」

「猫又さん?」

「着いてきて欲しい所があるの」

「わ、分かった」

テクテク

(どうしたんだ2人きりで…)

「こっちよ」

テクテク

「なんだ、この裏路地は」

「ここよ」

「…「殺」…物騒な暖簾だな」

「入ってくれる?」

「あ、うん」

テクテク

「連れてきましたよ」

「おお!青年一昨日ぶりだな!」

「あ!貴方は!」

「第2都市殺戮団隊長 庄髄だ!」

「そしてこの眼鏡マンが…」

ー中飛騨 雷牙ー(ナカヒダ ライガ)

「第2都市殺戮団副隊長 中飛騨 雷牙だ」

「そう!ここが第2都市殺戮団本部なのだ」

「てことは、猫又さんも」

「うん!殺戮団メンバーよ!」

「で俺らが話したいことなんだが」

「は、はい」

「青年は「加護」って知ってるか?」

「はい、都市上人類の1000人に1人が持って

るって言われてるアレですよね?」

「あぁ、その通りだ」

「で、君は昨日俺らが使ってた矢を見てたよ

な?」

「はい、あの青白い」

「あの矢はな」

「加護を持つ者にしか見えない矢なんだ」

「…それって…」

「あぁ、青年!君は加護を持っている」

「なんだと!」

「因みに俺は拳の加護、簡単に言えば腕の筋

肉が一時的にめちゃくちゃ強くなる加護」

「そこの中飛騨も同じだ」

「で、猫又は脚の加護、脚の筋肉が一時的に

めちゃくちゃ強くなる加護だ」

「君はきっと眼の加護を持つ者…」

「眼の加護?」

「眼の加護とは、敵の行動が先読みできた

り、視力を一時的に15まで上げたり、

150mまでクッキリ見えるとかの能力だ」

「そう!中飛騨大正解!」

「視力15!?150m!?先読み!?」

「でも、俺そんな事…」

「あぁ、加護は強化しないと発生しない」

「そこで、一番大事なことを話す」


「青年、君も人の命を守る殺戮団に入らない

か?」

「…俺が…殺戮団」

「勿論考える時間はとるぞ」

「いいえ」

「入ります殺戮団に」


第4話に続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

水上都市 @Tahaxx

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る