第2話 大切な人を

「あぁ〜昨日はいろいろヤバかった」

「…あの庄髄って人、大丈夫だったかな」

ー水ノ宮の祖父ー

「おはよう、昨日は怪我がなくて良かった」

「昨日からずっとそれだな」

ー水ノ宮は6歳の時、水魔獣関係の事故で

両親を亡くし、祖父の家に住ませてもらっ

ているー

「お爺!いってくる!」

「うん、気おつけてな」

テクテク

「水ノ宮君〜!」

「猫又さん?」

「昨日水魔獣関係の事故に巻き込まれた

の!?」

「あぁ、でも殺戮団さんに助けて貰ったん

だ…あの人は何者なんだろう…

「でも水ノ宮君が生きててよかったよ」

「ありがとね」

キーンコーンカーンコーン

「今日もなんて事ない授業が終わった」

「部活は休みだし、今日こそ買い物に行こう」

テクテク

「昨日の事か…ここに水魔獣が…」

「ん…あの矢って…殺戮団の人が使ってたや

つじゃないか…?」

テクテク

「何だこの青白い光を出す矢は」

ビュッン!

水ノ宮の頭の上を何かが通った。

「何だッ!」

「あれ?矢が無くなってる!?」

「何なんださっきの影は…」

ー???ー

「本当に彼がこの矢を?」

「はい、しっかりと見ていました」

「あの青年が眼の加護を持つ者…か」

「明日にでも彼を連れてこい」

「はい、分かりました………庄髄隊長」

テクテク

「ただま〜野菜買ってきたよ〜」

「うん、ありがと」

「所で宗一…最近学校はど…」

バタッ!

「おい!お爺!どうした!」

「ゴホッゴホッ!悪いな…もう歳でな」

ー祖父は激しく血を吐いてしまった。ー

「今すぐ救急車を呼ばなきゃ!」

ピーポーピーポー

「お爺!あとちょっとだ!頑張れ!」

「ゴホッゴホッ!」

・・・・・

ー医者ー

「お爺様…水ノ宮直人様は…

亡くなりました。」

「は?……………」

「何でだよ…何でだよ!何でだよ!」

バタッ!

水ノ宮は涙すら出なかった

「何でなんだよ!」


第3話に続く

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