カッパドキヤ

安良巻祐介

「カッパドキヤって、河童の住んでる町じゃないらしいな」

「なんだよ急に、そんなの当たり前だろ」

「でも、カッパだぜ。字だけ見たらそう思うじゃん」

「バカらしい。字だけじゃないか」

「住んでるよ」

「えっ」

「何だって」

 どぶん、という音に、私とAとが振り返ると、城下の道沿いのお堀にちょうど、犬くらいの何かが飛び込んだ様な波紋が広がっているばかりであった。

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カッパドキヤ 安良巻祐介 @aramaki88

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