⚪️_:(´ཀ`」 ∠): A.Utrecht, J.Bosch, G.Rodenbach.

ohne Warum|

第1話

よく眠れました。夢も一つの街として機能している。心理学実験に最適だ。


4.11.2020|バットで祖父が祖母の頭蓋を叩いた。弱く何度も、やりたくないのに。その様子を母と父が見る。母は自分のせいなのだと口にする。前夜に祖父を責めるメッセージを送っていたから。祖父にとっては都合が悪い。祖母は恋人、母はその様子を呈示する為の、彼の母親の投影先。母は事実を生かす。絶望の中で暮らしているからだ。祖父の生きるのも戦時中。缶詰や備蓄品の集められた部屋。個室を祖母と二人で共有する。そこで起きる闘争に、僕らが怯える。二人は殺し合わない為に、僕らに呈示する。精神病棟に暮らす様を。認知症を演じる様を。僕らへの返答だ。父は祖母を、「おかん」の再起材料として、ただひたすらに介護する。「おとん」が生かせと命じたのは 2006年。そこからの絶望と、悪夢のホロコースト。父の不在、母の不在、捨て去られた現実が、僕に確認作業として街や夢を拷問施設にする。


まずはこのくらいで。いずれまた伝える。一度にまとめて書くことで身が保たないこともある。先生はあなたしかいないわけではない。但し、条件としての僕の教育者はあなただけだった。ありがとう。


これから残す事実の記録です。夢の投影やフィールドへの配置によって、事物から描写された一つの現実を捉えています。何故か、誰も同じことをしていない。それが本当に不思議なことですし、観察対象としての僕(小人)の存在を気にしながら日々を過ごしています。どうか伝わるといい。

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