世界観解説

性別について

 本作では、性別に関して、いわゆる「オメガバース」を参考にした設定を取り入れています。


 オメガバースはご存じの方も多いかもしれませんが、作中でも言及がある通り、「男」「女」に加え、「アルファ」「ベータ」「オメガ」の3種類の性が存在している、という世界観です。つまり、


アルファ男性

アルファ女性

ベータ男性

ベータ女性

オメガ男性

オメガ女性


の6パターンの「性別」が存在することになります。

 この世界観は大枠の設定を引き継ぎつつ、さまざまな作者がそれぞれの作品で、それぞれの解釈で取り入れておられます。

 本作でも先行する作品や解説なども参考にしながら、実際の作品に使わせていただいています。あくまで本作独自の解釈であることをご承知おきください。


 本作では、アルファは「龍種」、ベータは「平種」、オメガは「華種」という呼び方をし、以下のように設定しています。


龍種アルファ

 知力や身体能力に優れているとされ、君主・貴族や武将などの地位を独占している。

 男女を問わず、男女双方の華種オメガに子を産ませることができる。龍種と華種の間に生まれた子は、9割以上の確率で龍種か華種のどちらかになる。

 一方で、平種ベータとの間の子は、ほぼ確実に平種となる。また、龍種同士、華種同士は遺伝の関係で、極度に子が生まれにくい。

 そのため、龍種が子孫を龍種にするためには、華種との間に子を残し続けなければいけない。


華種オメガ

 上述のように、男であっても、龍種アルファとの間であれば子を産むことができる。

 龍種とともに支配階級を構成するが、あくまでそれは龍種の子を産むためであり、その地位は低い。官途に就くことや学問をすることも制限され、政略結婚の材料や、ひどいときには略奪の対象とされる。

 なお、龍種・平種・華種の区別がつくのは10歳ごろなので、それまでは後継者候補として丁重に扱われていても、華種(平種ベータ)とわかると途端に見放されることも。


平種ベータ

 人口の約8割を占める、「普通」の性。

 平種同士からも(祖先の血が強く出るなどで)龍種アルファ華種オメガが生まれることはまれにあり、逆に龍種・華種から平種が生まれることも。その場合、華種と同様、君主や貴族として家を継ぐことはできない。

 ただし、官吏選抜試験に合格したり、武功を立てることなどで、出世すること自体は可能。


 そのほかの設定については、作中、またこの記事でも追い追い解説していきたいと思います。

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インペリウム・オメガ 明空 @mingkong

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