愛とは断絶である

この物語には二つの世界がある。
1つは少年雑誌に少女風の漫画をのせた。現実の世界。
もう1つは断絶したテキストの世界。
現実は死以外によって断絶することはなく。その断絶は取り返しがつきません。
しかしテキストの断絶はいくらでも再生可能であり、現に再生しています。
これはテキストレベルでの断絶と再生でああります。
また生と死の断絶を乗り越えるには二つ方法があるテキストと恋愛であるのです。テキストは自分の模倣を残すことで、恋愛は相手やその最終形態である子供によって、部分的に死を乗り越えます。
その二つを融合されることにより老いた者は、また再生の断片を見せることになるのです。
主人公はテキストの再生により、メタテキストすなわち現実として再生が反復される。打ち切りとは、また死のメタファーであるかですな。
そしてテキストの再生は隠された未来つまり失望からの脱却を暗示しているのです。